ルックアットミー

「明美ちゃんってすごいよ。私なら、こんな子嫌になっちゃう」
静かな中、堂々とした声が聞こえてきた。
「どうして? 早紀ちゃんは友達でしょう?」
「友達でもさ、一緒にいたら疲れちゃうよ」
「私もそう。前田さんと一緒にいたら倒れたらどうしようって思っちゃう」
ジワジワと背中に汗が滲んでくる。
指先はとても冷たいのに、嫌な背だけは流れ続けた。
「もういい! みんながそんな冷たい人だなんて思わなかった!」
明美は半泣きのような顔になって私に手を差し伸べてきた。
私はその手を取り、ゆっくりと立ち上がる。
クラスメートたちがどんどん追い越して歩いていく中、明美はずっと私によりそっていてくれたのだった。