ルックアットミー

「今日は早退する? 家に電話してこようか?」
かいがいしく私の世話をしようとする明美にストップをかける。
両親にバレるようなことは絶対にできない。
それに、薬の数は限られているからどうせあと数日しか飲むことはできないのだから。
「早紀ちゃん顔にも発疹ができてる」
明美が私の頬をつつくと鋭い痛みを感じて顔をしかめた。
最初は腕や足だけだった発疹が、ついに顔面にも出始めたみたいだ。
もう少しでニュースになっていた飯島新さんみたいになるんだろうと思うと、うれしくてニヤけてしまう。
頬に力を込めて笑みをかき消していると、クラスメートたちが何事かと立ち止まりはじめた。
「早紀ちゃんまた体調が悪いの?」