ルックアットミー

看護師さんだろうかとドアに視線を向けると、明美が顔を見せた。
「明美!?」
驚いて名前を呼ぶと、後からクラスメートたちがぞろぞろと顔をのぞかせてきたのだ。
私は驚きすぎて声も出ない。
「ビックリした?」
明美がいたずらっ子みたいに首を傾げて聞いてくるので、私は頷くことがやっとだった。
病室に入りきらないくらいのクラスメートたちがお見舞いに来てくれるなんて、想像もしていなかった。
「早紀ちゃんを驚かせるためにみんなを誘ってきたんだよ」
「私のために?」
「当たり前でしょう?」
そう言って明美がカバンから取り出したのは小さな花束だった。
白色の小さくて可愛い花はスズランだ。