ルックアットミー

「だから遊びに行ったときに双子コーデみたいになっちゃったんだね」
明美も当時のことを思い出しておかしそうに笑い出す。
だけど私は笑える気分じゃなかった。
あんなのはただの拷問でしかなかった。
色違いの双子コーデなのに片方は誰もが振り向く美人で、片方は特に目立つところのない平凡な女。
平凡な女の方の心の痛みなんて、きっと明美にはわからないだろうけれど。
「弟がいるって聞いたけど」
嫌な記憶をかき消すために話題を振る。
「うん、いるよ」
明美の視線がスッと横へずれるのを見た。
なにか、話したくないことなんだろうか。
「何歳?」