ルックアットミー

ちょっと待ってよ。
こんなはずじゃなかった。
私はただ、私を見てほしくて……。
「謝った方がいいよ」
その言葉にはじかれるようにして席を立ち、教室から飛び出した。
注目されるのは好きだ。
みんなに見られることも大好き。
だけどこれは違う。
こんな風に注目されるのは嫌だ。
飛び込んだ先は女子トイレだ。
勢いよくドアを開けたからバタンッと大きな音を立てて閉まった。
幸いトイレには誰も入っていなかった。
ホッと一息ついて鏡の中の自分を見つめる。
ひどい顔をしている。
なんだか一気に老けてしまったように見えて右手で自分の頬をさすった。