ルックアットミー

みんなの声がうっとうしくて、雑音としか聞こえなくて思わず怒鳴っていた。
教室内が一瞬静まり返る。
と、同時に嫌な汗が背中に流れていくのを感じた。
明美が伏し目がちに私を見ているけれど、その口元が笑っているように見えた。
「ちょっと、それはないんじゃない?」
明美と一緒にいた子が言う。
それに吊られるようにして教室内に私への非難の声が広がるのはほんの一瞬のことだった。
「助けてもらったくせに、なにあの態度」
「信じられねぇ、それでも友達か?」
「だいたい、根本さんと前田さんじゃ釣り合ってなかったよね」
「それわかる。仲良くしてもらってたくせに」
「前田さんって性格悪かったんだなぁ」