ルックアットミー

品定めするような鋭い目、真剣な顔つき。
それから明美とすれ違ったお母さんは私に気が付いて駆け寄ってきた。
「早紀、大丈夫なの!?」
「うん。大丈夫だよ」
「野良犬に噛まれるなんて怖いわね」
そう言いながらもお母さんは明美が出て行った出入口を見つめる。
「さっきの子、明美と同じ学校の制服を着ていたけれど、もしかして友達?」
「まぁ、そうだけど」
以前までなら明美の友人であるこが誇らしかった。
だけど今はなんだか、それを認めるのが嫌な気持ちで、濁した言い方になってしまった。
「そう。すごく美人ね。うちのモデルをやてくれないかしら」