ルックアットミー

その目は真っ赤に充血していて、今でもボロボロと涙がこぼれている。
待合室にいた人たちがみんな明美のことを気にかけているのが、その雰囲気でわかった。
途端に尾心地の悪さを感じて明美から視線をそらせた。
「大丈夫だよ。でも今日は学校を休むことになりそうだから、そう伝えておいてくれる」
「じゃあ、先生に電話してくるね」
すぐに電話できるスペースへ移動しようとする明美の腕を掴んで止めた。
「明美はもう学校へ戻っていいよ。お母さんが迎えに来てくれるから大丈夫だから」
「でも……」
まだ心配そうな表情を崩さない明美にうさん臭さを感じる。
「とにかく、もう大丈夫だから」