休めという話なのに、ごてごてに飾りつけられた件に関しては思うところがないわけではないが。この三女官は、麗麗がお偉方への謝罪でばたついていたのを知っている。このファッションショーも麗麗を後腐れなく許すための演出なのだろう。皆の温かさに救われる思いである。
「さ、心置きなくうろうろしてきなさい。それで、うっかり珊瑚宮の女官とかに話しかけてきちゃえばいいのよ」
雪梅がそう言ったときである。花里がぱあっと明るい顔で、とんでもない爆弾を落とした。
「それよりも、せっかくだから冥焔様に会いに行けばいいのよ」
「それよ!」
「いいねえ~っ!」
なんてことを言い出すのだ。いつものように苦い顔で『遠慮します』と言おうとした麗麗だが、しかし。
「……えっ」
雪梅が麗麗の顔を凝視する。
「り、麗麗? 顔が赤いわよ」
「ですよね。私もそんな気がします」
なぜか、異様に顔が熱い。まるで温泉にでも入っているかのようだ。
(なんだあ、これ)
疲れすぎて熱でも出てきてしまったのだろうか。それとも、着慣れない服を着たせいでのぼせたか。なんにしても、熱い。熱すぎる。
「……お言葉に甘えて、外の空気を吸ってきます」
首をかしげながら、麗麗は外へと向かった。
その後ろ姿を見送った三女官たるや。「あれは、絶対そうだ、間違いない」ときゃっきゃうふふと大いに盛り上がり、おのずと結束を固くした。
〝麗麗と冥焔を応援し隊〟が結成された瞬間である。
麗麗が場を辞していたのは、ある意味幸いだったかもしれない。
「さ、心置きなくうろうろしてきなさい。それで、うっかり珊瑚宮の女官とかに話しかけてきちゃえばいいのよ」
雪梅がそう言ったときである。花里がぱあっと明るい顔で、とんでもない爆弾を落とした。
「それよりも、せっかくだから冥焔様に会いに行けばいいのよ」
「それよ!」
「いいねえ~っ!」
なんてことを言い出すのだ。いつものように苦い顔で『遠慮します』と言おうとした麗麗だが、しかし。
「……えっ」
雪梅が麗麗の顔を凝視する。
「り、麗麗? 顔が赤いわよ」
「ですよね。私もそんな気がします」
なぜか、異様に顔が熱い。まるで温泉にでも入っているかのようだ。
(なんだあ、これ)
疲れすぎて熱でも出てきてしまったのだろうか。それとも、着慣れない服を着たせいでのぼせたか。なんにしても、熱い。熱すぎる。
「……お言葉に甘えて、外の空気を吸ってきます」
首をかしげながら、麗麗は外へと向かった。
その後ろ姿を見送った三女官たるや。「あれは、絶対そうだ、間違いない」ときゃっきゃうふふと大いに盛り上がり、おのずと結束を固くした。
〝麗麗と冥焔を応援し隊〟が結成された瞬間である。
麗麗が場を辞していたのは、ある意味幸いだったかもしれない。



