顔がよいというのはとても面倒なことなのだなあと、麗麗は最近よく思うようになった。
さらさらの漆黒の髪に目を見張るような長身。切れ長の瞳にすっと通った鼻筋。十人いればその十人がふり返る美貌を持つ宦官は、今日も今日とて大人気である。
「冥焔様! 私、最近よく眠れなくってぇ。幽鬼がいるような気がするんです……」
しなしなとしなだれかかるように女官のひとりが冥焔に視線を送った。すかさず、他の女官たちも声をあげ始める。
「わ、私も……! ぜひ私の房に来てくださいませんか? 今夜は同室が夜警なので、ひとりなんです。怖くって……」
「寝台の下に幽鬼がいるんですっ。寝てるときにしか現れないの。ぜひ添い寝していただけませんか、冥焔様……!」
(おーう、直接的ぃ!)
少し離れた場所で、麗麗は苦笑いをした。
さらさらの漆黒の髪に目を見張るような長身。切れ長の瞳にすっと通った鼻筋。十人いればその十人がふり返る美貌を持つ宦官は、今日も今日とて大人気である。
「冥焔様! 私、最近よく眠れなくってぇ。幽鬼がいるような気がするんです……」
しなしなとしなだれかかるように女官のひとりが冥焔に視線を送った。すかさず、他の女官たちも声をあげ始める。
「わ、私も……! ぜひ私の房に来てくださいませんか? 今夜は同室が夜警なので、ひとりなんです。怖くって……」
「寝台の下に幽鬼がいるんですっ。寝てるときにしか現れないの。ぜひ添い寝していただけませんか、冥焔様……!」
(おーう、直接的ぃ!)
少し離れた場所で、麗麗は苦笑いをした。



