バレンタインの由来について

バレンタイン。それは女の子から男の子に好きな気持ちや日頃の感謝を伝える時期だ。
私も例に漏れず、想いを寄せている同じクラスのコウくんにバレンタインのプレゼントを渡す予定だ。
何にしようかな?と考えながらPCを眺めていたら、バレンタインの由来が出て来た。
「ふーん…。処刑された事が由来なのか〜」
私は何を思ったのか、そればかりがずっと頭の中に残っていた。
「同じ事をしたら、きっと世間はコウくんの事も忘れないし私たちの印象はずっと世間に残り続けるはず!」
そう思った私は早かった。コウくんへ私から最初で最後のバレンタインプレゼントを渡すために、14日まで沢山準備をした。
「これでコウくんずーっと一緒だね…。私はコウくんと一緒に居れたらそれでいいの。」
 
 そして迎えた当日。コウくんを放課後学校の屋上まで呼び出した。外はまだ寒いが私は今から一つになれる喜びで心なしか温かく感じた。
「話しってなに?加藤さん。」
「コウくん!加藤さんは軽いよ〜‼︎ため口でいいよぉ〜」
「これから部活で、早めに要件話しでもらえないかな?」
そうやって本当は長く居たい癖に、照れ隠しのコウくんも可愛い!と思いながら話しを続ける。
「ね!今日バレンタインじゃん?バレンタインにちなんでコウくんにプレゼントを用意したんだけど、受け取ってくれるかな?」
「いいよ。ありがとう…」
「少し目を瞑ってまっててね!はい!いいよ〜!」
私はこの日のためにリボンで可愛くデコっておいた、ナイフでコウくんの頸動脈を刺した。
コウくんの制服がバレンタインを連想させる赤色に染まっていく。
「…っは…!」
コウくんは私を求めて足首を掴んでくる。
「嬉しい!こんなに求めてくれたの今日が初めて!これからもずーっと一緒にいるために、最後の記憶を私にしちゃうね!」
そう言ってコウくんに馬乗りになり私は目をナイフで刺した。
声にならない声をあげるコウくんが可愛くて可愛くて、どんどんいじめたくなったが
ギャラリーが増えて来たので、そろそろおしまいにする。
「コウくん?楽になりたい??そうだよね!そうやって私に従順なコウくんも可愛い!一緒に忘れたくても忘れたれない世間もずーっと覚えているそんなバレンタインにしようね!」
そうやってコウくんを引きずって屋上から飛び降りた。

数年後・・・
今年もバレンタインがやってくる。そして今年も私たちが初めて1つになった場所に大勢の人がお花を飾ってくれる。
「今年も忘れてない!嬉しい!ね!コウくん!これからもずーっと一緒だよ!あ!喋れないんだったね!ごめんね!
ずーっと大好きだよ!コウくん!」

おしまい!