さえいない僕

昼休みが終わり、5時間目
昼ご飯を食べたあとだからすごい眠い。
うとうとしていると、
「井上!ここの答えは!」
と先生にあてられた。全然話を聞いていなかったし、ノートも
うとうとしたせいで字が汚くて読めなかった、
右斜め前から視線が飛んできた、なにか言ってる、、、
ろくじゅうきゅう?
多分そう言ったんだと思う
「はい、69です。」
一瞬クラスが揺らいだ、
なんでだ?まさか違う答えを教えてきたのか?
と困惑していると、
「正解!すごいわね!これ3年生で習う分野なのに」
クラスが拍手につつまれた。
ちょっと人気者になった気分で嬉しいし、
すごい眠気が吹っ飛んだ。
あとで、佐々木にありがとうって言っておこう。
そうこうしていると、放課後になった。
下駄箱で靴に履き替えていると。
「井上、一緒に帰ろ」
振り向くと佐々木がいた。
少し戸惑ったけど、仲良くなるチャンス
「いいね、一緒に帰ろ」
と二人で学校を出た。
帰り道、5時間目の時のこと言わないと、
と思った。
「佐々木くん、5時間目の時ありがとう」
よし、ちゃんと言えた!
「5時間目の時?俺なんかしたっけ」
「え?ほら僕があてられた時こっちみて答え教えてくれたじゃん」
「ああ、その時俺井上の後ろの鈴木に先生の年齢を当てようとしてただけだよ?」
まさかの事実、言われてみれば確かに、後ろから70って聞こえた気がする。
間違えて恥ずかしい、穴があったら入りたい。
「大丈夫か?顔が赤いぞ?」