完璧美貌な女装公子は、夜だけ猛獣へと豹変する~顔面凶器な女装公子の秘密を握ったら、知恵も身も心もまるごとお買い上げされました~

 冷たいハーブティーを囲んで行われた、小さな秘密会議。

 のちに『琴国の再生』と呼ばれる革命の種は、こんな放課後の部活動のような場所で撒かれたのだ。

「さて、作戦会議はここまで。東宮様、凛星様、お茶のお代わりはいかがですか?」

「あ、ずるい! 僕の方が先だよ!」

「こういうのは私を優先すべきでしょ、このおねしょ太子!」

 ……まあ、中身はまだまだ、賑やかなガキんちょたちですけど。

 私は微笑みながら、月宵宮で待つ主への報告内容を脳内で組み立てた。
 きっと莉鷹様は、この結果を聞いて「面白い拾い物をした」と、あの意地の悪い、けれど最高に格好いい顔で笑うのだろう。

 残業代、しっかり弾んでもらおう。