スキ キライ ヤッパスキ

俺、日暮誠には大嫌いな男がいる。
それはーー。
「あ、寝癖見っけ」
そう、それがこの無駄に顔のいい男。俺の髪を勝手に触ってくる変な男。
「いつもいつも触んなっつってんだろ、水無瀬」
「あ、また名字呼びじゃん。いつも類って呼んでって言ってるのに」
「はいはい、さっさと黙れ」
「ちぇー、つれないな」
水無瀬類。俺のクラスメイトで、大嫌いな男。
「あ、そう言えば誠ちゃんは放課後空いてるの?」
「お前と過ごす放課後は空いてない」
「…そっか、なら仕方ないか。今日も他当たってみるよ」