静かだ。
やっと、静かになった。
邪魔はいない。
余計な声も、視線も、記憶も。
薄れていく。
ちゃんと、消えていく。
キョウは、もう振り返らない。
あの道でも。
夢の中でも。
選んだ。
俺を。
怖かったはずだ。
見えたはずだ。
理解したはずだ。
それでも。
離れなかった。
それでいい。
それで十分だ
穏やかだ。
昔と同じ。
でも、もう違う。
もう俺のほうを向いている。
完全に。
指先で、そっと頬に触れる。
逃げない。
目を覚まさない。
安心しきっている。
胸の奥で、何かが満ちる。
憎しみは、まだ消えない。
あの日の田んぼ。
沈んだ空。
冷たい水。
全部、覚えている。
でも今は。
それより
「やっと」
小さく呟く。
やっと、手に入れた。
半分じゃない、借り物でもない。
隠れる必要もない。
キョウは、俺の隣にいる。
自分の意思で。
それが一番、強い。
影が、静かに伸びる。
二人分。
ぴたりと重なる。
もう、ずれない。
「ずっと一緒」
約束だ。
今度は、消えない。
目を閉じる。
白い揺れは、体の奥に沈む。
外には出ない。
もう、無理に姿を見せなくてもいい。
キョウが、選んだから。
やっと、静かになった。
邪魔はいない。
余計な声も、視線も、記憶も。
薄れていく。
ちゃんと、消えていく。
キョウは、もう振り返らない。
あの道でも。
夢の中でも。
選んだ。
俺を。
怖かったはずだ。
見えたはずだ。
理解したはずだ。
それでも。
離れなかった。
それでいい。
それで十分だ
穏やかだ。
昔と同じ。
でも、もう違う。
もう俺のほうを向いている。
完全に。
指先で、そっと頬に触れる。
逃げない。
目を覚まさない。
安心しきっている。
胸の奥で、何かが満ちる。
憎しみは、まだ消えない。
あの日の田んぼ。
沈んだ空。
冷たい水。
全部、覚えている。
でも今は。
それより
「やっと」
小さく呟く。
やっと、手に入れた。
半分じゃない、借り物でもない。
隠れる必要もない。
キョウは、俺の隣にいる。
自分の意思で。
それが一番、強い。
影が、静かに伸びる。
二人分。
ぴたりと重なる。
もう、ずれない。
「ずっと一緒」
約束だ。
今度は、消えない。
目を閉じる。
白い揺れは、体の奥に沈む。
外には出ない。
もう、無理に姿を見せなくてもいい。
キョウが、選んだから。
