ずっと、いっしょ。

見られた。
 はっきりと。
 境界が、薄い。
 あの祖母は邪魔だ。
 まだ息がある。
 完全ではない。
 内側で、何かが揺れる。
 ――キョウを離せ。
 弱い声。
 沈んでいた声。

「お前はもういない」

 そう答える。
 でも、さっき。
 影が乱れた。
 わずかに。
 完全ではない。
 それでも。
 もう遅い。
 キョウは振り返った。
 俺の声で。
 二人でいい。
 三人はいらない。
 白い残滓が、静かに背後で立ち上がる。