あなたとならもう一度~国の第一王子に愛されるまで~


「さて、これからどうしようか・・・・眠いな」


のんびりと、エルは寝ることにした。


この後に起こることなど、知らぬというかのように・・・・。











































「賊だー!!!!!」


その声でエルは目を覚ます。


「誰だ・・・眠りを妨げられることがなにより嫌いなのに」


しばらくすると、爆発音すら聞こえてきた。

ただ事ではないような状況。

不思議がっていると誰かが独房に近寄ってくる音が聞こえてきた。


「この中よ!!!」



それは姉のセリスの声だった。


「んーー?どれどれ」

「ほら、この子ならいいでしょ!?家事、掃除、なんでもやるから!!」


見ない顔の男性とセリスが一緒にいる。

セリスはその男性に首をつかまれていた。

不思議そうにしていれば、男性はセリスをつかんだまま近寄ってくる。


「随分とみじめなお嬢さんやね~?本当に家族??」

「そ、そうよ!」


セリスの首を放して、独房に投げ捨てられているエルをまじまじと近くで見ている。


「・・・・なにか」

「へへー、こんな状況でも余裕なんだね」

「余裕・・?いやーん、怖い」

「いや怖がってないやん」


さすがに気付かれている。


「ええ度胸しとる。こわないんか」

「怖いです」

「顔が真逆を言ってること気づいてないんか?」


エルは「あ、」と言って舌を出して笑って見せる。


「あああああ、あんた何笑ってんのよ・・・!」

「あぁ、ごめんなさいお姉様?」

「なんなのよ・・・・」


お腹を抱えて笑ってしまうエル。

それを若干怖がっているセリスだ。