虎倉井ブリーズワールドの思い出を募集しています

 2000年代初頭に関東ローカルで放送されていた、市長の疑問を徹底調査するバラエティ番組。
 これはとある回で放送されるはずだった視聴者からのお便りである。

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 いつも楽しく番組を拝見しています。

 突然ですが私には小学生の頃、学童でよく一緒に遊んでいた男の子がいました。ここではAくんとしておきます。何人かでよく鬼ごっこをしていたのですが、その度にAくんは決まって鬼ごっこのことを「おにこっこ」と言っていました。小学校低学年の頃の話ですから、活舌やアクセントの問題かとも思ったのですが、Aくんはかなりはっきりと「おにこっこ」と言っていたので、少なくともAくんは意識的に発言しているようでした。

 何度目かの時に私はAくんに尋ねました。どうしてAくんは鬼ごっこを「おにこっこ」と言うの? と。

 するとAくんはこう返しました。恐ろしい怪物は鬼ではなく「おにこ」だからだよ、と。

 聞いたところによると、Aくんは物心ついたころにお婆さんから、恐ろしい怪物「おにこ」について教わったそうです。「おにこ」は人間の子どもを食べるから、もし「おにこ」に追われたら全力で逃げるんだよと、お婆さんは強く言い聞かせたそうです。それ以来、鬼から逃げる遊び、鬼ごっこが、Aくんの中ではお婆さんから聞かされた「おにこ」から逃げるイメージと結びつき、鬼ごっこを「おにこっこ」と言ってしまうようになった、という経緯だったようです。

 Aくんは間もなく地方の学校に転校してしまったのでそれ以来会っていませんが、このエピソードは大人になった今でも強く印象に残っています。

 Aくんのお婆さんがどこの地域の出身かは存じ上げませんが、日本のどこかにはきっと、子どもを食らう恐ろしい怪物、「おにこ」(今更ですが、どういう字を書くのかは分かりません)の伝承が残っているのでしょうか?

 機会がありましたらぜひ、番組の方で調査していただけら幸いです。

 ペンネーム:スカイフィッシュさん

※このお便りは採用され、実際に番組による調査、撮影が行われたが、この回に出演したタレントの不祥事が起こり、この回は放送を前にお蔵入り。調査結果は不明のままである。