静岡県立安久中学校にて行われた実験の記録

【学級担任日誌】
記載者  :森下明文
所属   :静岡県立安久中学校
     :学校運営委員
担当学級 :2年2組
授業年月日:9月9日(金曜日)
出席生徒数:29名
欠席生徒数:なし
早退生徒数:なし
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特記要項:行事予定表の確認について生徒たちに指導。忘れ物をゼロとすることをクラス目標として設定。今日の段階では周知にとどめ、詳しい罰則については追って決めることとした。

感想等:以前から言っている通り、私のクラスは他のクラスに比べて学力に劣っている様子が見受けられる。それを改善するべく、私のクラスにおいてはまず忘れ物をゼロとすることから目標にすることと決めた。今はまだ罰則などに関しては決めかねているものの、追って決定し、発表することとする。いきなりの方針変更に生徒たちは動揺したような雰囲気を見せていたが、これも未来のためなのだから仕方がないことだ。いつまでも優しく甘いままでは、なんの成果もないのだから。
そして昨日、選定委員の竹山が教えてくれたことを確認するべく、保健委員の大久保と休憩時間を使って話を行った。私が「なにか心配な事でもあるのか?」と聞いてみたところ、大久保はどこか不安そうな表情をうかべながら、「最近の先生、なにか変わってしまったみたいで心配で……」と言葉を発した。なるほど、竹山の言っていたことは本当だったらしい。さすがの観察眼だと思う。私は努めて優しい口調で、「私は何も変わっていないから、大丈夫。みんなの事をしっかり思っているよ。もちろん、大久保の事もね」と言葉を返した。すると大久保は不安そうな表情のまま、「それです……。その笑顔が怖くて……」と言葉を漏らし、そこで会話を終わらせて私の前から去っていった。私としては大久保の抱く不安感を払拭してあげたかっただけだったのだが、どうやら私の想いは彼女には届かなかった様子。まぁ、多感な年頃なのだからこういったこともあるだろう。彼女のいずれは私の想いにこたえてくれると信じ、これからも変わらずに接していこうと思う。