静岡県立安久中学校にて行われた実験の記録

【学級担任日誌】
記載者  :森下明文
所属   :静岡県立安久中学校
     :学校運営委員
担当学級 :2年2組
授業年月日:9月7日(水曜日)
出席生徒数:29名
欠席生徒数:なし
早退生徒数:なし
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特記要項:運営委員から質問状を受け取った。記載された事項に関する記入を行ったのち、委員に提出した。

感想等:今期が始まっておよそ一週間が経過した。私のクラスは他のクラスに比べ、授業に対する緊張感がどこか欠けているように思えてならない。これも、以前までの私の教え方が非常に甘かったためだろう。他科の先生方があれほど私に素晴らしいアドバイスをくれていたというのに、どうしてそれに耳を傾けなかったのか、今となっては後悔してもしきれない。しかし、遅すぎるという事はない。なぜなら、生徒たちは今もなお私の前にいるのだ。今から治療を行っても、十分取り返しのつく段階にある。授業に対する態度に問題がある生徒、成績に難がある生徒、あるいは学校に逆らうような素振りを見せる生徒には、それ相応の治療を受けさせなければならない。それこそが私に期待された役目なのだから。
そして同時に、運営委員から質問状を受け取った。詳しい質問の内容は写しを参照のこととするが、生徒たちの性格形成にかかわる極めて重要な質問の数々がそこには記載されていた。これを見れば、この学校でどれだけ素晴らしい実験が行われているのかは一目瞭然である。以前までの私はそれに全く気付かず、本当に愚かであった。しかし今は違う。今の私はすべての真実を知り、この学校の美しさを知り、明るい未来を前に胸を弾ませているのだ。それを思うと、こうして日誌を書いている今でさえ、気持ちが昂るのを抑えられない。私は増長する思いを必死に抑えながら、努めて冷静に質問状の回答をしたため、そのまま委員に提出を行った。

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※日誌におけるこのページに挟む形で、一枚の資料が添えられていました。次の記事にてその内容を紹介します。