【学級担任日誌】
記載者 :森下明文
所属 :静岡県立安久中学校
:学校運営委員
担当学級 :2年2組
授業年月日:9月6日(火曜日)
出席生徒数:29名
欠席生徒数:なし
早退生徒数:なし
――――――――――
特記要項:生徒たちの登校前の時間を使い、治療用の新型機器を校舎内に搬入。搬入先は運営委員の判断で、地下処置室となった。搬入にあたってトラブルなどはなかったが、一部様子を学級委員の金田が目撃していた様子。放課後にその旨の話を行った。
感想等:朝の時間を用い、治療に用いるための弱励起波放射機器の搬入を行った。治療機器とはいっても装置そのものは非常にコンパクトであり、これなら比較的スペースの厳しい医療施設や福祉施設であっても導入において有利であろう。これで効力がしっかりと示されれば、将来的に大きな価値のある治療機器となることは間違いない。若年層に対する使用実験は初めてであるとの事だが、大いに成果を上げてほしいところ。
しかしそんな中で、一点だけ想定していなかったことが起こった。どういうわけか金田が普段の登校時間よりも早くに学校前に訪れており、私が搬入を手伝っている様子を一部目撃したというのだ。放課後、金田は私のもとを訪れると、「朝、なにか機械を運んでいましたよね?あれはなにをしていたんですか?」と疑問の声をぶつけてきた。それに対して私は、「あれは必要なことだからやっているだけだよ。何も心配はいらないよ」と返事を行った。すると金田は怪訝そうな表情を浮かべながら、「前にもそんなことがありましたけど、その時森下先生は僕と一緒に学校の事を怪しんでいましたよね?今は違うんですか?」と言葉を返してきた。なるほど、金田はそれを疑問に思い、こうして私のもとに話をしにきたのかと、私は納得した。私は努めて冷静に、それでいて丁寧な口調で、どうして私が考えを変えるに至ったのかを説明した。今私が行っている仕事がどれだけ素晴らしいものか、人々に幸せを与えるものであるのかを、余すところなく話をした。それを聞く金田は終始、私の言っていることを理解できないといった雰囲気を見せていた。しかし彼ほど頭のいい生徒ならば、いずれは私の想いをきちんと理解してくれることだろう。なぜなら彼もまた……。
記載者 :森下明文
所属 :静岡県立安久中学校
:学校運営委員
担当学級 :2年2組
授業年月日:9月6日(火曜日)
出席生徒数:29名
欠席生徒数:なし
早退生徒数:なし
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特記要項:生徒たちの登校前の時間を使い、治療用の新型機器を校舎内に搬入。搬入先は運営委員の判断で、地下処置室となった。搬入にあたってトラブルなどはなかったが、一部様子を学級委員の金田が目撃していた様子。放課後にその旨の話を行った。
感想等:朝の時間を用い、治療に用いるための弱励起波放射機器の搬入を行った。治療機器とはいっても装置そのものは非常にコンパクトであり、これなら比較的スペースの厳しい医療施設や福祉施設であっても導入において有利であろう。これで効力がしっかりと示されれば、将来的に大きな価値のある治療機器となることは間違いない。若年層に対する使用実験は初めてであるとの事だが、大いに成果を上げてほしいところ。
しかしそんな中で、一点だけ想定していなかったことが起こった。どういうわけか金田が普段の登校時間よりも早くに学校前に訪れており、私が搬入を手伝っている様子を一部目撃したというのだ。放課後、金田は私のもとを訪れると、「朝、なにか機械を運んでいましたよね?あれはなにをしていたんですか?」と疑問の声をぶつけてきた。それに対して私は、「あれは必要なことだからやっているだけだよ。何も心配はいらないよ」と返事を行った。すると金田は怪訝そうな表情を浮かべながら、「前にもそんなことがありましたけど、その時森下先生は僕と一緒に学校の事を怪しんでいましたよね?今は違うんですか?」と言葉を返してきた。なるほど、金田はそれを疑問に思い、こうして私のもとに話をしにきたのかと、私は納得した。私は努めて冷静に、それでいて丁寧な口調で、どうして私が考えを変えるに至ったのかを説明した。今私が行っている仕事がどれだけ素晴らしいものか、人々に幸せを与えるものであるのかを、余すところなく話をした。それを聞く金田は終始、私の言っていることを理解できないといった雰囲気を見せていた。しかし彼ほど頭のいい生徒ならば、いずれは私の想いをきちんと理解してくれることだろう。なぜなら彼もまた……。

