静岡県立安久中学校にて行われた実験の記録

【学級担任日誌】
記載者  :森下明文
所属   :静岡県立安久中学校
担当学級 :2年2組
授業年月日:5月16日(月曜日)
出席生徒数:28名
欠席生徒数:1名
早退生徒数:なし
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特記要項:体調不良により1名が欠席。欠席生徒に対し、電話にて体調の状態の確認を行った。中間テストの作成にあたり、授業内容を再確認。他科の先生と協議を行い、日程についての調整を行った。掃除用具の場所と使い方について再確認するよう生徒に指導。学級運営にあたって、大きな問題などはなし。

感想等:1名の生徒が体調不良により欠席したが、それでもこのクラスの出席率は非常に高く、自慢である。他のクラスはそれなりの欠席数があるようで、もしかしたら五月病でも流行っているのかもしれない。このクラスでは起こさないようにしなければ。
放課後、学級委員の金田隼人が私に相談を行ってきた。特別授業を受けていた、清水達也(男子9番)、松下祐樹(男子14番)の両名に関する相談だ。金田曰く、「おかしいくらい性格が変わってしまっている」とのこと。外見上は非常に活き活きとしており、明るく前向きな性格になっているのだが、金田から見ればそれが気持ち悪くて仕方がないとのこと。友人としてなのか、非常に心配している様子だった。私は新人であるので、二人の元の性格をそこまで把握していなかったが、やはり金田と同じ印象を抱いていたので、その気持ちは非常によくわかるところである。他にもいろいろな話を行ったが、金田は最後に「森下先生、この学校どこかおかしくないですか……?」と口にした。私は少しだけドキッとしてしまったが、努めて冷静に「どういうところが?」と言葉を返した。すると金田は、「うーん……。森下先生は大丈夫なんですけど、他の先生にはなにか不気味さがあるように見えて……。生徒も急に性格が変わったりするし、気味が悪くて……」と言葉をつづけた。それについては私も同じ思いを抱いている部分もあるのだが、生徒を不安がらせるわけにもいかないので、「大丈夫、そんな心配はいらない」と返事をするのがやっとであった。金田は当然不安を解消などできていない様子であったが、ひとまず私の言葉を受け入れてくれ、それ以上言葉を返すことはなかった。