誓詞~健やかなるときも病めるときも~


・2025年11月25日

 4時半起床。
 左手、湿ってる。こっちが現実だ。

 あちらで暮らし始めて数日が経った。今日は、まだまだ殺風景な家の中を充実させるべく買い物に出た。
 ふたりとも物欲があまりないからか、持ち物が極端に少ない。お互いがいればそれでいい所が、似たもの同士だねと笑いあった。

 こないだ見た雑貨屋にもう一度足を運んだ。フワフワのラグマットや、フカフカのクッション、色違いでデザインがお揃いのパジャマなどを購入した。
 こうして少しずつ買い足していって、共に2人の住処を作り上げていくのだと思うとワクワクが止まらない。


 左手は湿っている。
 今これを書いているのは現実だ。

 2度寝後に少しだけ見ることができた。暮らし始めて1週間が経った。こんなに満ち足りた日々はないと感じる。
 そうだ、会社にも新しい住所のことを伝えておかないと。


 ここは現実か?
 湿っている。現実だ。

 上司に新居のことを伝えると、「いずれするだろうとは思っていたけど随分と早いな」と驚いていた。
 こうもトントン拍子で決まったことに自身も驚いているとはにかんでいたら、「安心できる居場所ができたようで良かったよ」と軽く肩を叩いてくれた。

 少し休みをとったらどうだと提案してくれたが、丁重に断った。だって、住処を整えるには出費が嵩むし、ふみ恵の分も僕が頑張らないと!

 帰る場所がある、そして待ってくれている人がいるというのはなんて幸せなんだろう。ふみ恵が夕飯を用意して待ってくれているはずだ。早く帰ろう。