誓詞~健やかなるときも病めるときも~

▼音声ファイル【1113_2133.mp3】

「――もしもし? おい、なんだよあれ!」

「あ、MINEの画像見てくれた? 僕もびっくりだよ……。交番の人にエントランスまで送ったもらったんだけど、あれが郵便受けに入ってた」

「まじかよ。洒落にならねぇじゃん……。警官はなんか言ってた?」

「切手や糊付けもなくて封がシール1枚だけだったから、直接投函した可能性が高いだろうって」

「てことはさ、駅にいたのって……」

「うちに手紙を投函した帰りだったかも分からないよね……確証はないけど。明日にでも署へ相談に行った方がいいんじゃないかって。ストーカー系の相談は生活安全課の管轄らしいから」

「そうか……。早いに越したことはないもんな」

「うん。休みを取らないとだから、会社の皆にもこのことを伝えないといけないのがしんどいわ……」

「お前、明日警察行ったら帰りはうちへ泊まりに来いよ」

「えっ! 悪いよ。結実ちゃんだって安定期に入ったとはいえ心身がデリケートなときだろうに」

「その結実本人がぜひ来てくれって言ってるんだよ。お前に何かあったら、それこそ俺たちの心身に良くないし。だから、な?」

「う……本当にいつもありがとう……」

「なんだよ、泣くなよもう。それじゃ、終わり次第うちに来てくれていいからな。結実が出てくれるはずだから」

「まじでありがとう」

「おう、気にすんな。明日の事の顛末は家に帰ってから聞くことにするわ」

「うん、よろしく頼みます。それじゃ、おやすみ」

「あぁ、おやすみ」