誓詞~健やかなるときも病めるときも~

▼Noote:アカウント「ささくれ」の記事より

タイトル:結婚を考えていた彼女が浮気してました(後編)
♥42
ささくれ
2025年11月9日 0:43


 こんにちは、ささくれ(@sasakure_1212)です。

 前の話を未読のかたは是非【前編・中編】の記事を先に読んでいただけると話が分かりやすいかと思います。

 中編では、ついに直接僕の家(マンション)で話合うことになり、彼女が家に到着したところまでを書かせてもらいました。
 
 長すぎて分割することになった別れ話もこれにて完結なので、よろしければ最後まで読んでいただけたら幸いです。
 では続き、いってみましょう。


 部屋に着いて早々、A子がまさかの号泣。僕、困惑。
 状況としてはかなり最悪ともいえるスタートでした。

 ティッシュを箱ごと渡しA子の気持ちが落ち着くのを待っていると、しゃくりあげながら「引き止めもしないってことは、私のこと本気で好きじゃなかったってことだよね」みたいなことを言われまして。

 心の中で「それ電話でも言ってたけど、何をどうしたらそうなるんだよ!」と盛大に叫びました。
 その叫びを声に出すことこそしなかったものの、このときの僕は完全に虚無な顔をしていたことでしょう……。

 もうそこで、落ち着いて話し合ったところで理解してもらえるのかこれ、と思ってしまって。
 あれ、今までどうやって相互理解を深めていたんだっけ……?

 もはやまったく知らない人物と相対しているような不思議な心持ちでした。わっとむせび泣くA子の姿を見ても、オブラート一枚隔てて少し遠いところから眺めているような感覚というか……。

 涙を見せられるのは弱いので困惑はしつつも、別れるかどうかということに対しては一切揺らぎのない自分を自覚。
 この先A子とお付き合いを続けることは難しい……というか、もう完全に無理だなと改めて感じました。

 喉の奥で色んな感情や言葉がぐるぐると渋滞していたけど、その中からやっとの思いで声に出せたのは「僕がいくら本気だったと言葉を尽くして言ったところで、A子は信じてくれるの?」というものでした。

 A子は変わらず泣いています。

僕「僕の愛を信じられなかったから、A子からみて足りない分を補うために他の(ひと)の愛を求めに行ったんだなと理解したよ」
A子「違う! ただの男友達とご飯いっただけって言ったじゃん」

僕「いくらそういうことに疎い僕でもさ、さすがに分かるよ。あの男とどういう関係だったのかくらいは」
A子「…………」

僕「君に心底惚れている僕だから、バレてもあっさり許すだろうと思ってた?」
A子「そ、そんなことない!」

僕「じゃあどうして浮気したの」
A子「違う! 浮気してないもん!」

 このときはさすがにデカめのため息をついてしまいそうだった……。話が進まなさすぎて。

僕「分かった。君がそういうなら、そうなんだろう」
A子「え?」

 これでは埒が明かないと思い、一旦浮気の真偽については横に置いておき、僕の思っていることから話させてもらうことにしました。

僕「僕の思っていることを言わせてもらうね。――まず、本当にごめんなさい」

 そう言って頭を下げました。

僕「僕が彼氏として至らぬ点が多いばっかりにA子の本当の思いにも気づくことができなかった。愛していたことに嘘偽りはなかったとしても、結果的にそれがうまく伝わっていなかったのなら駄目だよな。本当に申し訳なかったです」
A子「やめてよ、そういうの……」

 続けて、今回のことでA子との将来を考えることができなくなってしまったことを正直に話しました。

 そうしたら、A子の引っ込みかけていた涙がまたボロボロと溢れ出してきてしまい、「そういう真っ直ぐすぎるくらい真っ直ぐなところが良いところだけど、時々すごく窮屈だったの!」というA子の心の叫びが出てきたんです。

 僕は驚きすぎて言葉がでなかった。

A子「あなたのその何もやましいことはない清廉潔白です、みたいなところ。すごく好きで……すごく嫌い。隣にいると自分が何だか薄汚れているような、嫌なやつに思えるときがあるの。居心地の悪さ、じゃないけど」

 そう吐露してくれて。

A子「とても大事にしてくれているのは分かるけど、堅すぎるっていうか……すぐ隣にいても遠くに感じるみたいな。私だって、窮屈になったときはふらっと羽をのばしたいなって思うこともある」

 ――ああ、僕の愛が重すぎたんだ。そう思いました。もはや押し潰してしまう勢いだったのかもしれない。
 A子が僕に話せないことが、きっとたくさんあったのだろうということが察せられました。であるなら。だからこそ。

僕「話してくれて、ありがとう」
A子「でもそれは、時々そういう風に思っちゃうことがあったっていうだけで! 私が本当に好きなのはずっとささくれだけだよ? だから別れるなんて言わないで」

僕「ごめんね、ずっと君のこと籠に閉じ込めてしまって。君は自由になるべきだよ」

(今見るとポエム的なかなり恥ずかしい物言いをしてますけど、当人たちはいたって大真面目ですw)

A子「だから、なんでそうあっさり手放せるの? 物分かりのいい自分の方がいつでも正しい側だとでも思ってるわけ?」
僕「なんでっていうけど、こういうことをされてどうして僕が関係を継続すると思えたの」

A子「だって、私のこと本気で好きなんだよね?」

 それを聞いて絶句しました。

僕「君になら何だって、身も心も全てを捧げられると嘘偽りなく思っていたよ。けどその気持ちを試すために一時(いっとき)でも他の男性の元へいったという事実……それが僕には耐えられそうにない。その1回は、僕にとっては決定的な1回なんだ」

 A子はいやいやをするように首を横に振るばかりで、なかなか承諾してくれそうにありませんでした。
 僕とA子は同じようでいて実は似て非なる性質だったのだということが、今回のことでよく分かりました。

 うーん、例えるならメンヘラとヤンデレの違いといったら分かりやすいですかね。A子がメンヘラ、僕がヤンデレ。
 というか、「あ。僕ってヤンデレ気質だったんだ」ってこのときに初めて自覚したっていう(笑)

 本人は「私にはあなただけ」と言っていたけど、A子は別に僕じゃなくてもいいのだと思います。自分のことを深く愛してくれる人であれば、誰でも。
 そして、恐らくこの“愛してくれる人”には“自分の欲しい言動をしてくれる人”が入るのだと思われる。

 僕は好きな人に一生を捧げたいって感じのなので(文字にするとヤバ男すぎる。笑)これまで奇跡的に上手いこと嚙み合っていただけなんだと思うんですよね。

 清廉潔白、なんて良い風にA子は言ってくれたけど、僕はけっこう潔癖なのかもしれない。
 だって、他の人と関係を持つっていうことが自分は考えられないし、「あ。それできちゃうんだ」って思ってしまう。

 生涯お互いのことだけを想い見つめ続けられるような関係は、夢物語の中にしか存在しない。そう心のどこかで分かってはいるんですけどね。

 知らないほうが幸せなことって、世の中にはたくさんありますね……。
 もし街で偶然すれ違わなかったら、きっと何も知らないままにA子へと愛を捧げ続ける日々が続いていたのでしょうけど。

 僕は、人と人が両想いになるということそれ自体がもう奇跡のようなものだと思っているので、想い人と一緒にいられる……それだけでとってと幸せだし、心が満たされるんですよね。

 だから肉体的な欲求みたいなのは、一般男性より薄い方なのだと思う。周りの男友達なんかには、「お前は絶滅危惧種か!」なんてよく揶揄われていましたけど(苦笑)

 言葉や態度でも隠さずに愛情表現していたと思うのですけど、何か違ったのかなぁ……。

 いくら欲が薄いとはいえ皆無じゃないですし、僕だって愛する相手との温もりや繋がりを感じられるのは幸せだから、手を繋いだりハグしたりとかよくしてましたよ?

 でも、それだけじゃA子は物足りないというか、本当に女性として魅力を感じているのかと不安になってしまったそうです……。たぶんそういうところも、スキンシップがあればあるほど愛情を感じられると思っていたらしいA子とは大きく違う点でした。

 常に相手が自分を愛してくれているのだと安心したいA子と、お互いのことだけを見て想い合い、安らぎを得たい僕とでは、そもそも幸せの在り方が違ったんですよね……。

 上記のようなことをA子に懇々と伝えて、気付けば外はすっかり夜に。A子も渋々といった感じではありつつも、最終的にはなんとか別れることに同意してくれました。

 僕が一貫してお互いのためにも別の道を歩んだほうが良いという姿勢を崩さなかったので、さすがにもう何を言っても別れるという選択を覆すことはないと理解してくれたのだと思います。僕、けっこう頑固なので(笑)

 合鍵もきっちり返してもらいました。
 私物は後日予定を合わせて取りに来たいと言われたけど、そういうところの線引きはきっちりしようとここもキッパリ。
 これ以上やりとりが続くのも、中々メンタル的にしんどいものがあるので……。

 送料こっちで持つし早いうちにまとめて送るからと言って、ひとまず捨ててしまってもいい物や今日持って帰る物などをその場でかるく見てもらって、やっと話し合いは終了したのでした。

 夜なのでうちから駅までは送り、タクシー代を渡して駅からはこれで帰るようにと改札入るところまで見送って最後のバイバイとなりました。

 駅へ向かう道中、どうせなら最後に夕飯だけでも一緒に……みたいな感じを醸されたけど行くわけないでしょって!
 結局浮気に関しては認めるどころか謝罪すらなかったしorz
 僕、これでもガッツリ傷心してるんだからね……!

 ――とまぁこんな感じで、お付き合いしていたかたとお別れするに至ったわけです。

 最初、僕は電話口で一方的に終わらせようとしてしまったけど、それは良くなかったなと今では反省しています。

 これまで過ごしてきた1年半の思い出が消えたわけではないし、別れの言葉にしたってきちんと会って話すべきことでしたよね。結果的にではありますが、話し合って関係に決着をつけることができて良かったです。


 ふう。気づいたら、つらつらとここまで書いてしまいました。まじでとんでもない長さ(笑)
 最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。

 こうして実際に書いてみて思いましたが、いやぁ無心に思ったことをアウトプットするのって、気持ちの整理をつけるのにぴったりですね!
(いきなりくそ長3編構成で書いた人)

 あとからこう思ってたんだ、とか見返せるし。これからもちょこちょこ書いてみようかな。

 ここまでお付き合いくださったかた、本当にありがとうございました!
 それでは、また別の記事でお目にかかれたら嬉しく思います。


#浮気発覚 #別れ話 #サレ夫 #サレ男


【コメント 4】

1 akaiito999・2025年11月9日 2:22
あなたはそのまま いて
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>返信 1件
 ささくれ・2025年11月9日 10:21
 肯定的なお言葉をたくさん、本当にありがとうございます!

2 福神漬・2025年11月10日 12:31
興味深く読ませていただきました。
ささくれさんは女性性がつよい方なんですね。

結婚する前に決定的な価値観の違いに気付けてよかった、という風に捉えることもできるのでは?
次こそ良い出会いがありますよきっと。
♥ 1

>返信 1件
 ささくれ・2025年11月10日 14:30
 なるほど、女性性がつよい……そうなのかもしれないです。
 何事も前向きに捉えないとですよね!
 ですかね? いずれは出会いがあればありがたいですけど、今は全然想像つかないです^^;

3 ぽむ太@サレ夫・2025年11月10日 20:56
価値観の擦り合わせってムズイよな。でも1回で話ついたのなら上々やん。
相手はまだ未練ありそうな気もするが……、ひとまずおつ!
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>返信 1件
 ささくれ・2025年11月10日 22:06
 ありがとうございます! なんとかやりきってきました……笑
 ぽむ太さんの記事も読ませてもらいました。
 陰ながら応援しております><

4 sasurai_ykr・2025年11月12日 19:16
どっちもやべーやつで草
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