▼動画ファイル【IMG_0689.mpそいぞ映像
「――めてください!」
――ドンドンドンドン!
「みーのーるー。ねぇ、そこにいるんでしょ? 出てきなさいよ。ねぇほら」
「本当にやめてください!」
「おい、出てこいっつってんだろ! 出ろよ早く!」
――ドン! ドンドンドン!
「きゃああっ! どうして、どうしてこんなことするんですか。これ以上彼を苦しめないでください!」
「は、どうして? あんたがそれを言うの。彼とか言っちゃってさ、私が今カノなんですうっていうマウントのつもりなわけ?」
「……あなたは實さんを裏切るべきじゃなかったのよ。私なら絶対にそんなことしない。これまでもこれからも、ずっと」
「本当に何から何までムカつく女……! 何で私ばっかりあんたたちの幸せそうな姿を見せつけられなきゃいけないのよ」
「かっ、勝手に見に来てるのはそっちだろ! 頼む、本当にもう僕たちに構わないでくれ!」
「あ、實だ! やっぱ居るんじゃあん!」
――ガチャガチャガチャッ。ガタガタンッ。
「はぁはぁ……ねぇ。實もそこのかまととぶってる女になんとか言ってやってよ。私ね、毎日毎日毎日その女に見せつけられてもう、気が狂いそうなの」
「な……何を言ってるんだ? どうしちゃったんだよ美香。君はそんな人じゃなかっただろ」
「あは、今久しぶりに名前呼んでくれたね……嬉しい」
「……實さんは危ないから下がっていて」
「あははは! ざまあみろ。ほらね、實の心には私がまだ完全には消えていないんだから!」
「そういうことを言うの本当にやめてくれよ! もう……もうたくさんだ!」
「あなた、自分が何をしてしまったのか分かっているんですか? 接近禁止命令を破ったことになるんですよ」
「そっちこそ何言ってんの? どうせ全部泡のように消えちゃうんだから、捕まったってどうってことないでしょ。無かったことにするだけよ」
「は? 何言って――」
『そこ、今すぐ止めなさい』
パトカーのサイレンの音が次第に近づいてきて家の前で止まる。
「警察だ……!」
降りて来た警察官が玄関までやって来る。
「荻原美香だな。――身柄を拘束する。来なさい」
「ちょっと、離してよ! そんなに締め上げなくてもいいでしょ!」
警察官のひとりが、暴れる美香を羽交い締めにして連れていく。玄関先に残った警察官が口を開く。
「門さん、危険ですからそのまま開錠せずに。両隣のお宅が通報してくれましてね。大事にならず良かったです」
「おまわりさん、ありがとうございます!」
「よ、よかっ……」
――ドタンッ。ゴトッ。
床に落ちた衝撃音と同時に画面暗転。音だけが聞こえる。
「實さん!」
「大丈夫ですか? 気が動転しているのでしょう。私たちは身柄拘束のために一旦引き上げますので、このまま失礼します」
「本当にありがとうございました――あ、ひとみさん!」
「ふみ恵ちゃん、大丈夫? 災難だったわね。おまわりさんもご苦労様でした」
「いえ、ご協力感謝します。現行犯ですしね、皆さんに早く報せができるよう善処します」
「まあ、それは何よりですわ」
――車の走り去る音。
「實さん、安心したら腰を抜かしちゃって」
「それは大変! あっ来た来たしづかさん、しょうやくん!」
「ああ、俺が肩かすよ」
「め、面目ない……」
「鍵開けたから皆あがって! それじゃ申し訳ないけど實さんを――」
――ドタドタと複数の足音がしたところで終了。
「――めてください!」
――ドンドンドンドン!
「みーのーるー。ねぇ、そこにいるんでしょ? 出てきなさいよ。ねぇほら」
「本当にやめてください!」
「おい、出てこいっつってんだろ! 出ろよ早く!」
――ドン! ドンドンドン!
「きゃああっ! どうして、どうしてこんなことするんですか。これ以上彼を苦しめないでください!」
「は、どうして? あんたがそれを言うの。彼とか言っちゃってさ、私が今カノなんですうっていうマウントのつもりなわけ?」
「……あなたは實さんを裏切るべきじゃなかったのよ。私なら絶対にそんなことしない。これまでもこれからも、ずっと」
「本当に何から何までムカつく女……! 何で私ばっかりあんたたちの幸せそうな姿を見せつけられなきゃいけないのよ」
「かっ、勝手に見に来てるのはそっちだろ! 頼む、本当にもう僕たちに構わないでくれ!」
「あ、實だ! やっぱ居るんじゃあん!」
――ガチャガチャガチャッ。ガタガタンッ。
「はぁはぁ……ねぇ。實もそこのかまととぶってる女になんとか言ってやってよ。私ね、毎日毎日毎日その女に見せつけられてもう、気が狂いそうなの」
「な……何を言ってるんだ? どうしちゃったんだよ美香。君はそんな人じゃなかっただろ」
「あは、今久しぶりに名前呼んでくれたね……嬉しい」
「……實さんは危ないから下がっていて」
「あははは! ざまあみろ。ほらね、實の心には私がまだ完全には消えていないんだから!」
「そういうことを言うの本当にやめてくれよ! もう……もうたくさんだ!」
「あなた、自分が何をしてしまったのか分かっているんですか? 接近禁止命令を破ったことになるんですよ」
「そっちこそ何言ってんの? どうせ全部泡のように消えちゃうんだから、捕まったってどうってことないでしょ。無かったことにするだけよ」
「は? 何言って――」
『そこ、今すぐ止めなさい』
パトカーのサイレンの音が次第に近づいてきて家の前で止まる。
「警察だ……!」
降りて来た警察官が玄関までやって来る。
「荻原美香だな。――身柄を拘束する。来なさい」
「ちょっと、離してよ! そんなに締め上げなくてもいいでしょ!」
警察官のひとりが、暴れる美香を羽交い締めにして連れていく。玄関先に残った警察官が口を開く。
「門さん、危険ですからそのまま開錠せずに。両隣のお宅が通報してくれましてね。大事にならず良かったです」
「おまわりさん、ありがとうございます!」
「よ、よかっ……」
――ドタンッ。ゴトッ。
床に落ちた衝撃音と同時に画面暗転。音だけが聞こえる。
「實さん!」
「大丈夫ですか? 気が動転しているのでしょう。私たちは身柄拘束のために一旦引き上げますので、このまま失礼します」
「本当にありがとうございました――あ、ひとみさん!」
「ふみ恵ちゃん、大丈夫? 災難だったわね。おまわりさんもご苦労様でした」
「いえ、ご協力感謝します。現行犯ですしね、皆さんに早く報せができるよう善処します」
「まあ、それは何よりですわ」
――車の走り去る音。
「實さん、安心したら腰を抜かしちゃって」
「それは大変! あっ来た来たしづかさん、しょうやくん!」
「ああ、俺が肩かすよ」
「め、面目ない……」
「鍵開けたから皆あがって! それじゃ申し訳ないけど實さんを――」
――ドタドタと複数の足音がしたところで終了。
