真っ白なガーベラのような君へ

* * *

「僕にとって、楓は、まっすぐで。いつも、好きな人のことを考えてた。楓のまっすぐさがいつも眩しかった」
 楓は、出会ったときから死ぬ間際まで。ずっと、ずっと。好きな人のことを。
 ……咲結さんのことを考えていた。
 彼女のことを想っていた。
「ティッシュ、使うでしょ?」
「うん。ありがとう」
 僕らは、泣いていた。
 何なら、思い出す初めから、泣き始めていた。
「私にとっても、楓くんは眩しかった。ずっと、太陽で、ヒーローで、陽だまりだった。だから、優しさを返せるように。いつか会えたときに恥ずかしくないように、頑張ろうって決めたんだ」
 そう話す咲結さんも、眩しいと思う。
 類は友を呼ぶ、ということわざは嘘ではなかったらしい。
「僕は、ずっと引きずって、やっと、約束を果たせそうなのに。咲結さんは、楓と同じくらい眩しいよ」
「そうかな、どうかな……」
 自信がなさそうに、楓の写真を見ていた。
 その横顔には、まだ涙が綺麗に、流れていた。