真っ白なガーベラのような君へ

②油を敷いたフライパンに、玉ねぎ、さつまいも、ちくわ、しめじを入れ、中火で炒める。

「油って、サラダ油?」
「家ではなんでもいいんだけど、ここではオリーブオイルを使うね」
 キッチン下から緑の瓶を取り出すと、それを僕に手渡した。
「なんとなく、ヘルシーな気になるでしょ?」
 そう、にこっと微笑んだ。僕にはない感覚で、笑顔を返すことしかできなかった。
「円を描くようにオリーブオイルを入れて、火を付けて」
「はい」
 言われた通り、野菜の上から円を描くように一周、オリーブオイルを流し入れる。それを底から掬い上げるように木べらで炒める。
 ジュウ、と響く野菜に熱が加わる音が心地いい。
 焦げ付かないように、均一に熱が通るように。
 しばらく手を止めずに炒めていると、しめじから水分が出て、全体的に少し水分をまとったような見た目になりつつもしんなりとして、視覚的に明らかに量が減ってきた。
 そろそろ次の段階だろう。そう、咲結さんを見ると、頷いてくれた。