初めて作った卵焼きは、おいしかった。
「ん! おいしい。おいしいよ、優緋くん!」
材料も何もかも、言われたとおりにやっていたのに、おいしいと言ってもらえるのは今までにない嬉しさがあった。
「優緋くん、料理の才能あるよ。きっとどんどん上達していくと思う」
「そうかな? そうだと、嬉しいけど」
咲結さんは肯定するように頷いた。
「ねえ、ほんとに何もないからね。気にしないでね」
出来立ての卵焼きを口に入れながら、咲結さんの言葉に耳を傾ける。
「なんのこと?」
「あ、覚えてないなら、いいの。気にしないで」
咲結さんはそう言って、白米をよそってご飯を食べている。
その腕を見て、咲結さんの腕にあざがあったことを思い出した。もう長袖の白ブラウスの袖は手首までしっかり隠されていた。
「今度は、バニラアイスかな」
まるで僕に何も聞くなと言うように、咲結さんは明るい声で言った。
「バニラアイス……。はい」
いきなりレベルが上がったような気がする。
「頑張ろうね。早く戦力になってもらわないと、困るからさ」
頷きながら僕から目を逸らして、卵焼きの半分をつついていた。
「ん! おいしい。おいしいよ、優緋くん!」
材料も何もかも、言われたとおりにやっていたのに、おいしいと言ってもらえるのは今までにない嬉しさがあった。
「優緋くん、料理の才能あるよ。きっとどんどん上達していくと思う」
「そうかな? そうだと、嬉しいけど」
咲結さんは肯定するように頷いた。
「ねえ、ほんとに何もないからね。気にしないでね」
出来立ての卵焼きを口に入れながら、咲結さんの言葉に耳を傾ける。
「なんのこと?」
「あ、覚えてないなら、いいの。気にしないで」
咲結さんはそう言って、白米をよそってご飯を食べている。
その腕を見て、咲結さんの腕にあざがあったことを思い出した。もう長袖の白ブラウスの袖は手首までしっかり隠されていた。
「今度は、バニラアイスかな」
まるで僕に何も聞くなと言うように、咲結さんは明るい声で言った。
「バニラアイス……。はい」
いきなりレベルが上がったような気がする。
「頑張ろうね。早く戦力になってもらわないと、困るからさ」
頷きながら僕から目を逸らして、卵焼きの半分をつついていた。



