私の心に花束を。

私達は、晴れて恋人になった。もう何も怖くない。そう思うことができた。だが、それを良くないと思っている人がいた。
『なんであいつが奏くんと付き合ってんの?意味わかんないんだけど。』
『そ、それな...』
『だよね...』
そう、クラスメイトだった。
その事を奏に相談した。すると奏は、
『俺に任せといて。絶対あいつら黙らせるから。』
そう言って、奏は笑っていた。


次の日、学校へ行くと
『あ、あの...その...今までごめん。』
『私もごめんね。』
『僕も。』
クラスメイト達が、次々と謝ってきた。
『え、急にどうしーーーー』
私が、聞こうとする声はドアの開く音で消された。
『おっはよー!』
『...おはよ。奏、何でみんな急に謝ってきたか分かる?』
聞くと、奏は
『えーとね、実は俺がみんなに立夏に謝んないと先生に言って、退学にするよって言った。』
そう言って、奏はピースした。やっぱ愛おしいな。
『な、なんだよ、ニヤけちゃって。』
『ん?やっぱ可愛いなぁって思って。』
『え!?て、照れる...』
みんなは、その様子を見て微笑んでいた。私の待ち望んでいたクラスだ。すごく嬉しい。
『奏。』
『ん?』
『ありがとう。』
つい言ってしまったけど聞こえていない事を願った。それは、無駄だったけど。
『いや、俺もだよ。ありがとう、立夏。』
そう言って、奏が笑った。窓から吹く風が気持ちいい。私は、
『私を救ってくれてありがとう。奏。』
独り言で、呟いた。言いたい事を言えた私は、心に花束が咲いたように清々しい気持ちになった。
そして、私は席についた。もう何も怖いものはない。