繊細かつ透明感あふれる色遣いで、幅広い年齢層から人気を集めるイラストレーターのMaiMaiさん。そんな彼女の初となる個展『世界の境界線へ』が、2017年5月3~5日の3日間に渡り、東京メトロ表参道駅近くのShibuya. galleryにて開催されます。
こちらの記事では、個展開催直前のMaiMaiさんへ直接インタビューを実施。ご自身の創作への想いや、今回展示される作品について答えていただきました。
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――自己紹介をお願いいたします
はじめまして。イラストレーターのMaiMaiと申します。自分で制作するイラスト作品のほかに、スマホ向けアプリゲームのイラストや、児童書の表紙絵や挿絵などのお仕事もさせていただいております。
――絵を描き始めたのはいつ頃ですか?
小さい頃から、ずっと時間があれば自由帳に絵を描いていました。でもずっと趣味の範囲だったので、ちゃんとした絵の描き方はまったく知らなくて。結局、「上手くなりたい!」と思って、大学受験が終わってから、独学でデッサンや色彩の勉強をしました。そのおかげで、大学は留年していますね。
――独学で! 学校とかに行かれたのかと思っていました!
行ってないんです。大学は法学部でしたし……。だからなんというか、我流と言われてしまえば我流なので、「どうやって練習したんですか?」と訊かれると、いつも答えがしどろもどろになってしまいます。
――影響を受けた作品には、どんなものがありますか?
絵だと、カラヴァッジョがいちばん好きです。特に好きな作品だと……『キリストの埋葬』ですかね。光と影のバランスとそのコントラストが美しくて、本当に惚れ惚れします。
あとは絵を制作している際に、よくYouTubeをつけっぱなしにして、音楽を聴いています。流行りの曲とかボカロとか節操はないんですが、気がつけばクラシックになっていてサン=サーンスの『動物の謝肉祭』が流れていたりします。知らないうちに影響を受けている可能性は、ありますね。
――商業デビューは、どんなお仕事でしたか?
スマホ向けアプリゲーム『夢の中で運命の婚約者と出逢って、』(ゆめであ)のキャラクターデザインとカード絵でした。メインキャラクターが6人いたので、6人分です。
――最初のお仕事から、キャラデザとカード絵の両方だったんですか! しかも6人分! 最初から大きなお仕事だったんですね。
ここだけの話なんですが……担当するのは本当は私じゃなかったみたいなんです。当初の予定では、もっと当時から第一線でバリバリ活躍してらっしゃった方だったみたいで。でもどういう経緯かはわからないんですが、私のところにお仕事が来たんです。
どういう状況下であれ、私を選んでいただけたのが本当に嬉しくて嬉しくて。当時は新婚だったんですが、夫をそっちのけにして、ガリガリと毎日イラストを描いていた覚えがあります。
――MaiMaiさんのイラストといえば、繊細で優しくて、そしてなによりその人物の感情を伝えてくるのが魅力です。イラストを描くにあたり、何か考えていることがあるのでしょうか?
キャラクターは私たち創作者のエゴで作り出された偶像です。彼らは消費されるという運命だけを背負って、この世界に生まれ落ちたと言っても過言ではありません。
だからこそ、たくさんの人から愛されるように、誰よりも愛されるように、という想いを込めて描いています。
――それはキャラデザや児童書の表紙などでも変わらず?
変わりません。というより、愛されるように描くというのは、商業デビューした「ゆめであ」のプロデューサーに教えてもらったんです。誰よりも愛されるように、誰にでも愛されるように描けば、たくさん愛してもらえるはずだから、と。
依頼書や仕様書にもきちんと、「誰にでも愛されるようなキャラクターを」と明記してあって、「ああ、そうだな。ちゃんとみんなに愛してもらえるように描こう。全力を尽くそう」と思いました。そこからずっと、愛されるように、というのは心がけています。
――ゆめであといえば、今回の個展でもいくつか作品を展示されるご予定だとか?
そうなんです。本当だと権利の関係とかで難しいんですが、快く許可していただけました。何枚か、個展を開くにあたって新規で書き下ろしもしています。ゲームを知らない人にも知ってほしくて、魂を込めて描きました! もちろん、愛されるようにと切に願って描いていますよ!
――書き下ろしも! すごいですね
実はですね……それだけではないんです。
来場された方で、ゆめであをインストールされている方には、今回書き下ろした新規イラストのステッカーもプレゼントいたします。これも運営元さんに打診をしたら、本当に快くOKを出してくれました。ステッカーは全6種類あります。ただ絵柄は選べないので(ランダム配布)、そのあたりはご了承願います。
――では今回の個展で展示される作品について、教えていただけますか?
今回の作品のコンセプトは、個展のタイトル通り、世界の境界線です。
理想と現実。嘘と本当。二次元と三次元。「それぞれがかなり遠いところのように見えるけれど、全部ぱっきりとふたつに色分けされているわけではなくて、グラデーションの中にある」ということを描いた作品を集めました。
なので、ものによっては、2枚でひとつの作品になっているものもあります。
――ご来場される皆様へ届けたい言葉をどうぞ
ぜひたくさんたくさん広めていただいて、たくさんの方でいらしてください!
開催期間:5月3日(水)~5月5日(金)
入場無料
所在地:東京都渋谷区神宮前7-29-2 Allyビル 1F Shibuya. gallery
営業時間:11:00~19:00

