可能性は売ってない

放課後、校門の前には当然のように赤羽がいた。

当然のように、というのがもうおかしい。高校生活三日目で、俺の放課後に赤羽がいることが自然になりかけている。

危険な速度だ。

「朔!」

「声」

「紙持ってる?」

「持ってる」

「よし!」

「お前が出すわけじゃないだろ」

「気持ちは一緒に出す」

「提出物に気持ちを同封するな」

赤羽はまた楽しそうに歩き出した。

俺はその横に並ぶ。