シンデレラ・スキャンダル



 Legacyのメンバーが到着したからか、その夜のホームパーティーは盛大に行われていた。

 Legacyの曲が会場に響き渡る。ボーカルの龍介さんと優斗くんが、互いに向き合い、声を重ねた。まるで光の粒が空中で溶け合うように、二人の美しい声が混ざり合い、それだけで、まさに一つの芸術となる。

 その瞬間、部屋に流れていた雑多な空気は一変し、心地よい緊張感に包まれた。二人の歌声の神聖さを際立たせるためかのように、バックで鳴っていたはずの他の楽器の音がふっと消え、世界が二人の声だけに集中した。

 その様子は、まるで二人にだけ強烈なスポットライトが当てられ、周囲が深い影に沈んだかのように。

 優斗くんは明るい笑顔を龍介さんに向ける。龍介さんもまた、それに応えるように穏やかに微笑み、視線を交わしながら楽しそうに歌い続ける。

 彼らの間には、言葉を必要としない、深い理解と絆が存在していることが、その一挙手一投足からわかった。


 それは、長い時間を共に過ごし、数えきれないほどの困難と歓喜を共有してきた“相棒”だけが持ち得る、絶対的な信頼関係の証。

 歌のブレスの瞬間、ふいに龍介さんの視線がわたしを捉えて、彼はいつもの、安心感を与えるような優しい笑顔を向けた。いつもなら、それだけでわたしの心は満たされるはず。