龍介さんは静かに多くの質問にゆっくりと答えながら、わたしの兄のことを話した。
『彼女のお兄さんは今も薬物と戦っています。今日やっと彼女と、妹と会っています。僕にも同じように妹がいます。兄の妹に対する愛情は特別なものです。彼は今日、彼女と再会することで、更に薬物依存と強い気持ちで戦えるようになると思います』
わたしと出会う前からボランティアで来ていたここで、兄と出会ったこと。兄が薬物依存と戦っていること。わたしと会えるようにずっと説得していたこと。龍介さんの言葉で真実が明かされていく。
『僕は、彼女と一緒に歩いていきたい。今までたくさんのことを一人で背負ってきた彼女と、これからは二人で一緒に乗り越えていきたい』
「龍介さん……っ」
わたしの声は届かない。それでも画面の中で、龍介さんが二度、三度と頷く。
『Legacyのイメージを守るために、彼女と別れるべきだという声もあったことは事実です。でも、僕は自分の気持ちに嘘をついて生きていくことはできません。僕は強い人間でもなければ、嘘がうまい人間でもありません。僕らは夢や愛、幸せをテーマに活動しています。自らがそれに真摯に向き合わずに、皆さんに伝わることはないと思いました。真摯に向きあえば、もう答えは出ていて……僕は彼女を守っていきたい』
龍介さんの言葉は、広大な会見場に響き渡り、やがて静寂に溶けていった。記者たちの放つフラッシュの光が、その場の熱狂と緊迫感を物語っている。
サングラスの向こう側、静かに、しかし抗いがたい重力に引かれるように、龍介さんの瞳から透明な涙が零れ落ちていく。その一粒一粒が、彼の決意の重さを示しているようだった。彼は一度、深く息を吸い込み、途切れそうになった声を再び奮い立たせるように前を向いた。
『ファンの皆さんには突然のお知らせとなり、大変申し訳なく思っています。でも、ファンの皆さんを大切に思う気持ちは、デビューしたあの日から、今、この瞬間も、何一つ変わりません。これから様々な憶測記事や彼女に関する記事が出てしまうことがあるかもしれませんが、真実は、今日、この場で僕が伝えていることです』
龍介さんは、もう一度、深々と頭を下げた。
『彼女のお兄さんは今も薬物と戦っています。今日やっと彼女と、妹と会っています。僕にも同じように妹がいます。兄の妹に対する愛情は特別なものです。彼は今日、彼女と再会することで、更に薬物依存と強い気持ちで戦えるようになると思います』
わたしと出会う前からボランティアで来ていたここで、兄と出会ったこと。兄が薬物依存と戦っていること。わたしと会えるようにずっと説得していたこと。龍介さんの言葉で真実が明かされていく。
『僕は、彼女と一緒に歩いていきたい。今までたくさんのことを一人で背負ってきた彼女と、これからは二人で一緒に乗り越えていきたい』
「龍介さん……っ」
わたしの声は届かない。それでも画面の中で、龍介さんが二度、三度と頷く。
『Legacyのイメージを守るために、彼女と別れるべきだという声もあったことは事実です。でも、僕は自分の気持ちに嘘をついて生きていくことはできません。僕は強い人間でもなければ、嘘がうまい人間でもありません。僕らは夢や愛、幸せをテーマに活動しています。自らがそれに真摯に向き合わずに、皆さんに伝わることはないと思いました。真摯に向きあえば、もう答えは出ていて……僕は彼女を守っていきたい』
龍介さんの言葉は、広大な会見場に響き渡り、やがて静寂に溶けていった。記者たちの放つフラッシュの光が、その場の熱狂と緊迫感を物語っている。
サングラスの向こう側、静かに、しかし抗いがたい重力に引かれるように、龍介さんの瞳から透明な涙が零れ落ちていく。その一粒一粒が、彼の決意の重さを示しているようだった。彼は一度、深く息を吸い込み、途切れそうになった声を再び奮い立たせるように前を向いた。
『ファンの皆さんには突然のお知らせとなり、大変申し訳なく思っています。でも、ファンの皆さんを大切に思う気持ちは、デビューしたあの日から、今、この瞬間も、何一つ変わりません。これから様々な憶測記事や彼女に関する記事が出てしまうことがあるかもしれませんが、真実は、今日、この場で僕が伝えていることです』
龍介さんは、もう一度、深々と頭を下げた。


