神様は誰?

「じゃあ、誰が言わせた?」

真鍋刑事の声は、いつまでも消えなかった。

警察署の廊下の白い壁にも、蛍光灯の光にも、私の手のひらにも、その問いが薄く貼りついていた。

誰が。

誰が言わせたのか。

その問いに答えが一つだけあれば、たぶん私たちは、少しだけ楽になれた。

陸が犯人だった。
咲が仕組んだ。
オラクルが入り込んだ。

そう言えたら、どれだけ楽だっただろう。

誰か一人の指を見つけて、その指だけを切り落とせば、神様は終わる。
そんな終わり方を、私はどこかで望んでいた。

最低だと思う。

でも、本当だった。