神様は誰?

――水瀬律の相談が来たのは、12月中旬のある夜だった。

最初、杏が見つけた。

グループチャットに、スクリーンショットが貼られた。

【水瀬律/DM】

『神様、あの人は嘘をついています。

みんな知らないだけです。

あの人は、何もなかったみたいな顔で笑っています。
私は、その顔を見るたびに、息ができなくなります。

私だけが覚えているのは、ずるいと思います。
私だけが苦しいのは、おかしいと思います。

見せたいんです。
本当の顔を。

でも、見せたら、私も終わるかもしれません。
あの人だけじゃなくて、私のことも、みんな見ると思います。

どうすれば、罪は返せますか。』

読み終わったあと、しばらく画面を見ていた。

『あの人』

『嘘』

『本当の顔』

『罪を返す』

ひとつひとつの言葉が、こちらに向けられている気がした。

慧がすぐに返した。

早川慧『返信禁止。投稿利用も禁止。外部投票も禁止』

杏『でも、この人、放っておいたらもっと危ないと思う』

早川慧『だから専門窓口か大人に相談って返す』

杏『それで読んでくれるかな』

篠原新『だからこそ、神様が止めればいいんじゃないの』

慧『神様じゃない』

篠原新『分かってる。でも、向こうは神様に送ってる』

陸は少し遅れて返した。

加賀陸『危険度:高。自動除外対象。外部投票には出ないはず』