――その夜、神様の声にDMが来た。
【神様の声/DM】
送信者:雨音
時刻:21:03
『神様、ありがとうございました。
神様の言う通りにしたら、すっきりしました。』
私は、その一文を見た瞬間、息が止まった。
神様の言う通りにしたら。
すっきりしました。
画面の文字が、少し滲んだ。
雨音が何をしたのか、はっきり書かれていない。
晒した、とは書いていない。
スクショを流した、とも書いていない。
ただ、すっきりしました。
その言葉の軽さが、怖かった。
人間関係が壊れた。
誰かが泣いた。
教室がざわついた。
先生が入ってきた。
スマホが回収されそうになった。
クラスの空気が変わった。
その全部のあとに、すっきりしました。
私はグループチャットに貼れなかった。
しばらく、ひとりで見ていた。
何度も読み返した。
『神様の言う通りにしたら。』
その構文は、私の胸に小さな穴を開けた。
――その時の私は、まだ知らなかった。
いつか取調室のテレビから、よく似た言葉が流れることを。
『神様の言うとおりにしました』
あの時の私は、まだ知らない。
でも、体のどこかは先に知っていたのかもしれない。
【神様の声/DM】
送信者:雨音
時刻:21:03
『神様、ありがとうございました。
神様の言う通りにしたら、すっきりしました。』
私は、その一文を見た瞬間、息が止まった。
神様の言う通りにしたら。
すっきりしました。
画面の文字が、少し滲んだ。
雨音が何をしたのか、はっきり書かれていない。
晒した、とは書いていない。
スクショを流した、とも書いていない。
ただ、すっきりしました。
その言葉の軽さが、怖かった。
人間関係が壊れた。
誰かが泣いた。
教室がざわついた。
先生が入ってきた。
スマホが回収されそうになった。
クラスの空気が変わった。
その全部のあとに、すっきりしました。
私はグループチャットに貼れなかった。
しばらく、ひとりで見ていた。
何度も読み返した。
『神様の言う通りにしたら。』
その構文は、私の胸に小さな穴を開けた。
――その時の私は、まだ知らなかった。
いつか取調室のテレビから、よく似た言葉が流れることを。
『神様の言うとおりにしました』
あの時の私は、まだ知らない。
でも、体のどこかは先に知っていたのかもしれない。



