午前零時、籠にいられない私は裸足で舞う

「陛下と皇后の初夜はまだらしい。」

「所詮は出自の怪しい舞姫。陛下の気まぐれでしょう。」

「あれじゃあ、いつ捨てられるのかも時間の問題ですね。」


 どうやら私は捨てられるらしいです。

 どうやら私は彼の一時の気まぐれで皇后になって、既に飽きられたみたいです。

 皇后になってあの結婚式の初夜からしばらく経つ。

 後宮からの私の評価は“出自の怪しい” “気まぐれで皇后になれた” “陛下に飽きられた存在” とされている。

 後宮は美味しいご飯が食べれるし、皆は私を皇后として扱ってくれる。

 でもそれは表面上。

 私がいないところではこうやって好き放題。

 後宮のあまりにも裏も表も激しい差に私は段々疲れてしまった。

 人の話し声が聞こえないように後宮の散歩をして、気分が乗れば誰にも見られないように軽く舞って気晴らしをするようにしている。

 そんな散歩の頻度が増えて段々と日課になっていった。

 しかし、ある時私は聞いてしまった。