午前零時、籠にいられない私は裸足で舞う

「皆、異論は無いな?」


 皆だんまりしている。

 それはそうだろう。

 常帝国の皇帝は代々現人神こと神の末裔として大陸中で崇められている。

 そんな彼の宣言に異論があるなんてあっても言えない。

 それは、神に背くのと同義だから…。


「宴は終わりだ。皆、今宵は集ってくれて感謝する。理守行舞団もな。」


 異論が無いのを彼は肯定と承認した、と認識したみたいだ。

 彼は護衛を引き連れて、宴の会場から去った。

 私はと言うと、侍女らしき人に後宮へと案内された。


「よりによって、なんであの子がいたのよ。」


 誰かの呟きが胸に刺さった。

 だって、私も分からないのだから。