午前零時、籠にいられない私は裸足で舞う

 なんとか理守行舞団の出番には間に合ったみたいで、こっそりバックダンサーの集団に紛れる。


「一、二、三……あれ、なんか一人多い気が…。」


 見つかってしまうのではないか、という不安から慌てて人数確認をする人の死角になるような場所に移動する。


「一、二、三……あ、揃ってる。よし、人数揃ってます。」


 舞主の義母に報告したのを見計らってまた集団に紛れる。

 そしてすぐに本番は始まり、私は目立たないように舞う。

 同じリズム。

 同じ呼吸。

 同じ動作。

 全身の神経の一本一本に魂を宿らせるように舞う。

 これが、最初で最後になってもいいように。

 後悔しないように。

 今の私が出来る最大限の舞を披露する。

 この宴の趣旨に添って皇帝陛下の統治する、この先の常帝国に幸があるようにも心を込めて祈りながら。