午前零時、籠にいられない私は裸足で舞う

 それから数日後。

 今日は承曜は元老たちにお披露目のことで会議を開いて、話し合っている。

 私はというと、承曜からは


『会議には来ないように。部屋で大人しくしておくように。』

『……とか言っちゃって、ほんとうはあのじじぃ達の目に皇后様を触れさせたくないだけだろう?』

『うるさい。』

『ぶふぉっ…。皇后様、今の見ました!?マジでパワハラですよ!こんな男は絶対に亭主関白になりますよ。』

『やかましい。とりあえず、和心は部屋で待機だ。』

『分かりました。』


 というやりとりを昨日したわけなんだけど…。

 ううん、なかなか会議が終わるのが遅いよ…。

 どうしたんだろ?

 かれこれ朝議含め五時間は会議をしているような気がする。

 普通、会議ってこんなにかかるの?

 不安になりながら心を落ち着かせるために侍女に薦められた編み物をする。

 だけど気が気じゃなくて、糸はすぐ解れて布に歪な線を作る。

 深呼吸したそのとき、扉をノックする音が聞こえ、正体は侍女だった。


「皇后様、来客がございます。」

「来客?今日はないはずだけど?」

「それが、どうしても皇后様にお会いしたいという方で…。皇后様の義理の母と姉を名乗っており、門前で暴れています。」


 確かに、聞き覚えのある金切り声が聞こえる。

 これ以上は迷惑なので通すことにしよう。


「分かりました。通してあげてください。それから茶会の用意を。このことは陛下には内密に。」


 恐らく私にいちゃもんをつけるか、プライドを捨てて母親気取りをするのか。

 まぁ、後者はありえないだろうな。

 どのみち、承曜に知られたら大変なことになりそうだ。

 だけど、私は部屋から一歩も出るわけじゃないので承曜との約束を破ったわけじゃないから咎められないだろう。

 そんな私の甘い考えが後に身を滅ぼした。