午前零時、籠にいられない私は裸足で舞う

 緊張で強張っていた体は解け、腰が抜けた。


「和心!」

「承曜…。」


 地面に座り込みかけるところで、承曜に抱き留められて支えられた。


「やっぱり、無理していたんじゃないか…。」

「ごめんなさい。」

「我が守るというのに…。なんで頼ってくれなかった…。」

「えへへ、頑張っちゃった…。」


 力なく笑う。

 皇后らしい口調も今では砕けた口調になる。


「そんな可愛く笑っても我の目は誤魔化せないぞ。」


 承曜の私を抱く手が強まる。

 その手は私を失うのが怖いと訴えているように感じる。


「何故、我に何も言ってくれなかった…。出自に関することも。我に言ってくれたら、和心を危険な目に合わせることも無理をさせることもなかった…。」

「ごめんなさい…。でも、無理をしてでも承曜の隣にいたかったの。」


 今の私にはこれしか言えない。

 その言葉を聞いて承曜はハッとしたような顔になり、


「すまない、我は和心を責めたいわけじゃないんだ。」

「分かっていますよ。」


 そしてしばらくして、侍女がやってきて私は承曜から侍女に移され寝台にそのまま連れて行かれた。