勝手に覗いて幻滅すんなよ

 「ふふっ」

 思わず、笑みが零れた。

 スマホの画面に映し出された一枚の日記の写真。そこにはたった一文、

 『悪魔をやっつけたぞー! これで自由だ!』

 とだけ書かれていた。

 ソファから起き上がり、改めて思う。

 「あー、これだけはバレなくって良かった!」



 誰もかれも、生きるのが下手くそだ。

 だけど、胡桃はちょっぴり生きるのが上手い。



 「明日も学校かぁ」

 胡桃はスマホの画面を消して、ソファに放り投げた。

(了)