現代の夢文化と伝説についての民俗学的考察



県史・町史 抜粋資料

(大滝村・大滝ダム関係)

※以下は『〇〇県史』『〇〇町史』等に収録された記述の一部を抜粋・再構成したものである。



【一】〇〇県史 近代編

第三章 河川開発と地域社会

〇〇川流域は、古来より洪水被害の多い地域であり、
明治期以降、たびたび治水計画の対象となってきた。

昭和30年代に入り、
高度経済成長に伴う水需要の増大を背景として、
上流部における多目的ダム建設が現実的課題として浮上した。

大滝地点におけるダム建設は、
地形的条件および貯水効率の点から合理的であり、
県としても早期の事業化が望ましいと判断された。

※この段階では、集落・信仰・伝承への言及はない。



【二】〇〇県史 民俗編

第二章 山村の生活文化

山間部の村落においては、
祖霊信仰や年中行事が生活と密接に結びついていた。

死者の魂は山へ還る、あるいは水辺を経て他界へ至るとする観念が、
各地に断片的に見られる。

ただし、これらの信仰は
個別村落ごとの差異が大きく、
体系的把握は困難である。

大滝村周辺においても、
沼・淵・沢にまつわる伝承が存在したとされるが、
詳細な記録は残されていない。

※「存在したとされる」が、「内容」は書かれない。



【三】〇〇町史(旧大滝村)

第一編 沿革

大滝村は、江戸期以来、
農林業を主とする小規模集落として存続してきた。

戦後、過疎化が進行する一方、
村内の共同体意識は比較的強固であり、
祭礼・講中などの慣習も維持されていた。

しかし、ダム建設計画の浮上により、
村の存続は困難となった。



【四】〇〇町史

第三編 ダム建設と離村

ダム建設に際しては、
用地補償・移転補償を巡り、
村民と行政の間で意見の相違が見られた。

特に、墓地・祠・祭祀空間の扱いについては、
感情的対立が生じたが、
最終的には公共事業の円滑な遂行が優先された。

一部の信仰対象については、
移設または代替措置が講じられたとされる。

※「とされる」と記され、具体名は挙げられない。



【五】〇〇町史 補遺

消えた地名について

ダム完成後、旧大滝村の地名は
行政上の使用を終了した。

現在、ダム湖周辺において
旧地名を示す標識等は設置されていない。

郷土誌・聞き書き資料の一部は
町史編纂室に保管されていたが、
編纂過程において
すべてを収録することはできなかった。

その理由については、
特に記されていない。



【六】編集後記(町史編纂委員会)

本町史は、
限られた紙幅と資料をもとに編纂されたものであり、
すべての記憶を網羅するものではない。

記録されなかった事柄については、
いずれ人々の記憶の中で
語り継がれていくものと考える。