「美羽ちゃん……さっそくで悪いんだけど、横になっていい?」
悠真が限界の声を出す。
「あ!もちろん!そこのソファ使って!」
悠真は倒れ込むようにソファへ。
そして秒速で沈没した。
「すぴぃ……」
「早っ!」
美羽はタオルケットをそっとかける。
「警察官だもんね、お疲れ様。悠真くん。」
美羽がくすりと笑った、その背後で――
「美羽!さっそく何か手伝うよ!!」
莉子が腕まくりしかけた瞬間、
ぎゅ。
「莉子ちゃん?」
遼が莉子の後ろから抱きついた。
「包丁持つの危ないから、こっちでテーブルとか飲み物準備しよーね」
ウインク。
莉子の顔が赤くなる。
「もう!遼くん、あぶないってひどい〜!私、料理できるもん~!」
「ひどくないよ。莉子ちゃん包丁もったらとにかく危ないからね…」
「意味わかんないんだけど!!」
美羽は笑いながら、キッチンへ向かう。
「じゃあ……秋人くん、お願いしてもいい?」
「うん、任せて」
秋人のオッドアイが、やわらかく細まった。
今日のメニューはカレー。
鍋に具材を入れて、煮込んだら勝ち――のはず。
なのに。
秋人の手際が良すぎる。
じゃがいもを剥く手も、切る手も、鍋を扱う手も、全部がスマート。
美羽は思わず見惚れてしまった。
「すごい、秋人くん!料理得意なの?」
「一人暮らしが長いからね」
秋人はさらっと笑う。
「料理は人並みにしてるよ」
「私もやってるけど、そんな綺麗にじゃがいも剥けないよ〜」
美羽が羨ましそうに言うと、秋人はくすっと笑った。
「俺はどちらかというと――」
「毎日、美羽ちゃんのご飯が食べられる椿がうらやましいけどね」
「えっ……!?」
美羽の頬が一気に熱くなる。
「そ、そうかな……」
(だめだ、なんでこんなに心臓がうるさいの……!?)
美羽が動揺しているのに、秋人は自然に鍋に火をつけてしまう。
その“さらっと感”が余計にずるい。
そして――
美羽はピーラーを持ったまま、指をちょんと切った。
「いたっ」
「美羽ちゃん!?」
秋人が目を見開き、すぐに近づく。
「大丈夫?手、見せて」
美羽は指よりも、秋人の瞳を見てしまった。
(……やっぱり綺麗だなぁ。昔と変わらない……)
ぼーっとしている美羽に、秋人が少し笑った。
「ほら、出血してる。洗って、絆創膏貼ろう」
その瞬間――
ガチャリ。
玄関の音。
そして、低い声がした。
「……ただいま」
椿が帰ってきた。
悠真が限界の声を出す。
「あ!もちろん!そこのソファ使って!」
悠真は倒れ込むようにソファへ。
そして秒速で沈没した。
「すぴぃ……」
「早っ!」
美羽はタオルケットをそっとかける。
「警察官だもんね、お疲れ様。悠真くん。」
美羽がくすりと笑った、その背後で――
「美羽!さっそく何か手伝うよ!!」
莉子が腕まくりしかけた瞬間、
ぎゅ。
「莉子ちゃん?」
遼が莉子の後ろから抱きついた。
「包丁持つの危ないから、こっちでテーブルとか飲み物準備しよーね」
ウインク。
莉子の顔が赤くなる。
「もう!遼くん、あぶないってひどい〜!私、料理できるもん~!」
「ひどくないよ。莉子ちゃん包丁もったらとにかく危ないからね…」
「意味わかんないんだけど!!」
美羽は笑いながら、キッチンへ向かう。
「じゃあ……秋人くん、お願いしてもいい?」
「うん、任せて」
秋人のオッドアイが、やわらかく細まった。
今日のメニューはカレー。
鍋に具材を入れて、煮込んだら勝ち――のはず。
なのに。
秋人の手際が良すぎる。
じゃがいもを剥く手も、切る手も、鍋を扱う手も、全部がスマート。
美羽は思わず見惚れてしまった。
「すごい、秋人くん!料理得意なの?」
「一人暮らしが長いからね」
秋人はさらっと笑う。
「料理は人並みにしてるよ」
「私もやってるけど、そんな綺麗にじゃがいも剥けないよ〜」
美羽が羨ましそうに言うと、秋人はくすっと笑った。
「俺はどちらかというと――」
「毎日、美羽ちゃんのご飯が食べられる椿がうらやましいけどね」
「えっ……!?」
美羽の頬が一気に熱くなる。
「そ、そうかな……」
(だめだ、なんでこんなに心臓がうるさいの……!?)
美羽が動揺しているのに、秋人は自然に鍋に火をつけてしまう。
その“さらっと感”が余計にずるい。
そして――
美羽はピーラーを持ったまま、指をちょんと切った。
「いたっ」
「美羽ちゃん!?」
秋人が目を見開き、すぐに近づく。
「大丈夫?手、見せて」
美羽は指よりも、秋人の瞳を見てしまった。
(……やっぱり綺麗だなぁ。昔と変わらない……)
ぼーっとしている美羽に、秋人が少し笑った。
「ほら、出血してる。洗って、絆創膏貼ろう」
その瞬間――
ガチャリ。
玄関の音。
そして、低い声がした。
「……ただいま」
椿が帰ってきた。



