「あ、もしもし?今からさ、ヤマさんのとこ来れない? 加入希望の人がね、いるんだって。……うん、……うん分かった。……ん、じゃあ待ってるね?」
簡潔な内容だった。
ヤマが言った詩紀という名はバンドのリーダーにあたる人だろうか。遊亜は再び携帯電話をポケットへと戻すとカウンターに立てかけられたドリンクメニューに目を向ける。
「すぐ来るって言ってたから三十分くらいで来るんじゃないかなぁ……」
「アラそう。ありがとね。好きなドリンク頼んでいいわよ。」
「やった。じゃあジンジャエール」
ここまでの遣り取りでは、遊亜はどうも意図的に祐を避けている気がする。その証拠にヤマに呼ばれて隣の席に腰を下ろすその前から一度も目を合わせた挨拶をしていなかったからだ。
…居たたまれなくなった祐はゆっくりと遊亜に向き直りながら口を開く。
「あ、あの~……」
「あ、」
「あ!」
向かい合う二人の目が点になった。
簡潔な内容だった。
ヤマが言った詩紀という名はバンドのリーダーにあたる人だろうか。遊亜は再び携帯電話をポケットへと戻すとカウンターに立てかけられたドリンクメニューに目を向ける。
「すぐ来るって言ってたから三十分くらいで来るんじゃないかなぁ……」
「アラそう。ありがとね。好きなドリンク頼んでいいわよ。」
「やった。じゃあジンジャエール」
ここまでの遣り取りでは、遊亜はどうも意図的に祐を避けている気がする。その証拠にヤマに呼ばれて隣の席に腰を下ろすその前から一度も目を合わせた挨拶をしていなかったからだ。
…居たたまれなくなった祐はゆっくりと遊亜に向き直りながら口を開く。
「あ、あの~……」
「あ、」
「あ!」
向かい合う二人の目が点になった。



