電脳戦隊ネットレンジャー

「何なんだよアイツは……」
「敵も味方も分かんないうちに斬りかかるんじゃねーよ」
「アイツのやり方は残酷すぎる」
「それは分かるけど……!!」

 まだ息があるマーゴットは渾身の力をこめて一撃を放った。武器を還してしまっていた沙弥と想の間を抜け、闇は竜也の元へと向かう。
 淳の散弾銃がマーゴットを貫いたのと、健太がバリヤーで闇を分散したのは同時だった。

「健太……バリヤー……」
「オレを忘れてもらっちゃ困るっての」

 想が手を貸して淳が健太の元へ集まると、中心には自己嫌悪に陥った竜也の姿があった。

「竜也……」

 声はかけるが、手を触れる者は誰一人いなかった。

「竜也って男子校か?」

 誰もがハッとした沙弥の言葉。竜也は静かにコクンと頷いた。

「やっぱなー。オレS高なんんだけど、お前は?」
「N高……望月さん」

 この日、初めて竜也から積極的に声をかけた。

「ん?」
「S高……って、結構偏差値高いですよね。頭いいんですね」
「ん、まぁ……って竜也!」

 急に厳しく名前を呼ばれ頬を挟まれ、顔を向けさせられた竜也は本能的にビクッとする。

「は……い……?」
「おい、望月」

 一歩前に出ようとした淳を想が止める。

「敬語使うなっつっただろ。俺、ちゃんとお前の事名前で呼んてんだからな、約束守れよ」
「え……」
「N高とS高って結構ぼくの学校に近いですね、今度遊びませんか?」
「遊ぶっつってもなー、俺らもうそんな年じゃねーしなー」
「たまにはいいじゃないですか」

 ニッコリ竜也が沙弥に微笑みかけた。完全に竜也の不安が取り除かれたわけではないが、今は取り敢えず大丈夫だと想は思った。