岩のようにゴツゴツしたゴーヌの体をひょいと沙弥は登っていく。竜也の意志か、叩き落とそうともがく手も、沙弥は軽く躱していく。そして頭上にたどり着くと、沙弥は真っ先にマーゴットに切りかかる。が、しかしゴーヌの手が伸びてきてそれを防ぐ。この手を切り落とす事は容易なのだが、もしさっきマーゴットが言った事が本当なら、竜也自身にも傷をつける結果になってしまう。お互い一歩も引かない接戦であった。
「……っく……、竜也! 聞こえるか!?」
(望、月さ……)
「自分が出ようとしなけりゃいけないんだ、そっから。分かるか?」
『あなたは今までたくさん苦労をしてきたね』
「!?」
『 毎日毎日……俗に言う『イジメ』ならまだマシだったんだろうけど。アレは何て言うんだろう。そっちの言葉で――』
(やめて!!)
「何だと……!!」
マーゴットを止めようと空を掻くゴーヌの手が沙弥にあたる。沙弥はそのまま空中に投げ出され、想が間一髪飛んできて受け止める。
「ホント、またお前は避けねーんだから……」
「……何、だと?」
「あ?」
「今何て言ったぁ!!」
その言葉は想に向けられた物ではなく、マーゴットに向けられたものだった。再びマーゴットの方へ飛んで行く沙弥。想もそれに続く。
「竜也を侮辱すると許さねーぞ!」
「待て、望月落ち着け……!」
『でも普通はあれって男と女がやるもんじゃないの? 何を男同士で?』
(やめろやめろやめろ――!!)
ゴーヌの両手がまたも空を掻くが、二人はそれを躱してマーゴットの元へ向かっていく。
「観念するんだなガキ」
『それとぉ、一対一だと思ってたんだけど、相手は五人位いたよね」
(いやだ!! 誰にも知られたくない!!)
ゴーヌの手が沙弥にあたり、健太達とは反対方向に弾き飛ばされる。
「望月っ!」
「望月さん!!」
「ガキ……その辺でやめとかないと容赦しないぞ」
『何て言ったかもなーアレ。そうそう確か――』
マーゴットは顔を上げ、想を正面から見るとニッと不気味な笑みを浮かべた。
『強姦?』
(うわああああぁ!!)
竜也の叫びと共鳴したゴーヌの叫びが超音波を起こす。バランスを崩した想は、そのまままっすぐに地面へ落下していく。
「……っく……、竜也! 聞こえるか!?」
(望、月さ……)
「自分が出ようとしなけりゃいけないんだ、そっから。分かるか?」
『あなたは今までたくさん苦労をしてきたね』
「!?」
『 毎日毎日……俗に言う『イジメ』ならまだマシだったんだろうけど。アレは何て言うんだろう。そっちの言葉で――』
(やめて!!)
「何だと……!!」
マーゴットを止めようと空を掻くゴーヌの手が沙弥にあたる。沙弥はそのまま空中に投げ出され、想が間一髪飛んできて受け止める。
「ホント、またお前は避けねーんだから……」
「……何、だと?」
「あ?」
「今何て言ったぁ!!」
その言葉は想に向けられた物ではなく、マーゴットに向けられたものだった。再びマーゴットの方へ飛んで行く沙弥。想もそれに続く。
「竜也を侮辱すると許さねーぞ!」
「待て、望月落ち着け……!」
『でも普通はあれって男と女がやるもんじゃないの? 何を男同士で?』
(やめろやめろやめろ――!!)
ゴーヌの両手がまたも空を掻くが、二人はそれを躱してマーゴットの元へ向かっていく。
「観念するんだなガキ」
『それとぉ、一対一だと思ってたんだけど、相手は五人位いたよね」
(いやだ!! 誰にも知られたくない!!)
ゴーヌの手が沙弥にあたり、健太達とは反対方向に弾き飛ばされる。
「望月っ!」
「望月さん!!」
「ガキ……その辺でやめとかないと容赦しないぞ」
『何て言ったかもなーアレ。そうそう確か――』
マーゴットは顔を上げ、想を正面から見るとニッと不気味な笑みを浮かべた。
『強姦?』
(うわああああぁ!!)
竜也の叫びと共鳴したゴーヌの叫びが超音波を起こす。バランスを崩した想は、そのまままっすぐに地面へ落下していく。



