予想外に素直な沙弥の反応に、想は少々戸惑っていた。想と沙弥にはお互い疑問に思うところがあった。沙弥は、なぜ想は自分を助けたのか。ゴーヌを倒す為の散弾銃を自分が受けても、本体に異常は何一つ起こらない。想もそんな事は分かりきっているはずなのに。なぜ想は自分を庇ったのか。
「ツォーネは!?」
「消えた……」
『今日は彼に免じて帰ってさしあげましょう。しかし次回はちゃんと目的を果たしますよ』
ツォーネのこだまが聞こえなくなったと思ったら、周辺にちらほらと女が現れた。その中には雛も、香里もいた。
「小野っ!」
「もっ、ちづきさぁん……」
半泣き状態の雛が沙弥にしがみつく。周りにいた数人の女達もネットレンジャーの存在に気づいたらしく、次第に騒ぎ始めていた。
「うそっネットレンジャー、本物!?」
「きゃー、握手して下さい」
「良かった。ツォーネから解放されたんですね」
「これでみんな、朝ちゃんと目が覚めるね」
握手とサインを強請る女達を断りながら、想は考え事をしていた。想の沙弥に対する疑問。なぜツォーネは望月を襲おうしたのか。ツォーネは女好きであった。それなのになぜ望月なのか。竜也の女装を見破った所までは分かるが、なぜ望月なのか。望月は自分の事を「俺」と言っているが、ハッキリ「男」だと聞いたわけではない。だとすると望月が自分の名前を明かさない理由も分かるような気がする。もしかして……。
想はこの時から「望月=男」という事に不信を募らせるようになってきた。
「ツォーネは!?」
「消えた……」
『今日は彼に免じて帰ってさしあげましょう。しかし次回はちゃんと目的を果たしますよ』
ツォーネのこだまが聞こえなくなったと思ったら、周辺にちらほらと女が現れた。その中には雛も、香里もいた。
「小野っ!」
「もっ、ちづきさぁん……」
半泣き状態の雛が沙弥にしがみつく。周りにいた数人の女達もネットレンジャーの存在に気づいたらしく、次第に騒ぎ始めていた。
「うそっネットレンジャー、本物!?」
「きゃー、握手して下さい」
「良かった。ツォーネから解放されたんですね」
「これでみんな、朝ちゃんと目が覚めるね」
握手とサインを強請る女達を断りながら、想は考え事をしていた。想の沙弥に対する疑問。なぜツォーネは望月を襲おうしたのか。ツォーネは女好きであった。それなのになぜ望月なのか。竜也の女装を見破った所までは分かるが、なぜ望月なのか。望月は自分の事を「俺」と言っているが、ハッキリ「男」だと聞いたわけではない。だとすると望月が自分の名前を明かさない理由も分かるような気がする。もしかして……。
想はこの時から「望月=男」という事に不信を募らせるようになってきた。



