電脳戦隊ネットレンジャー

 この辺りで一番広い公園の中央に竜也は座り、ツォーネが現れるのを待つ。作戦開始。

「来ますかね。その人」
「来るだろ。女には目がないから」
「黙れ。来たぞ」
「!?」

 付近の空気が凍りつく。遠くからツォーネが目にも留まらぬ速さで迫ってきた。その時、五人の頭の中にツォーネの声が入ってきた。

『そんなモノで私をダマせると思っているんですか?』
「見破られてた!?」

 ツォーネが竜也の真横を猛スピードで突き抜けた拍子に、竜也はその場に尻もちをつく。止まらないツォーネの視線の先にいる者は――。

「望月!!!!」
「え……?」

 想に呼ばれ、顔を上げた沙弥の視界にはツォーネしかしなかった。咄嗟に構えたサーベルを、ツォーネは素手で避ける。

『こんな事で私を騙せるとお思いですか? 初めて剣を交えた時からあなたが女性だという事は分かっていましたよ』
「それ以上……言うな。小野の幽体を返せ!」
『実に美しい。是非とも私のコレクションに加えたい。その美しさを永遠に氷の中に閉じこめて……』
「!」

 ツォーネの手が沙弥の類に触れる。冷たい。ツォーネは氷のゴーヌだった。どうりで沙弥のコールドタイプのサーベルでは倒せなかったはずだ。ツォーネの触れている部分から自分がに凍ってきている様な気がする。動くことさえもできない。声を発する事さえもできない。

「望月よけろ!!」

 後ろからの淳の気配に気づいたツォーネは姿を消す。しかし淳の攻撃は動く事のできない沙弥に向かって止まらない。すると沙弥の体に何かが触れ、沙弥を数メートル横にずらす。淳の放った散弾銃の弾は、さっきまで沙弥がいた場所に命中する。はっと我に返った沙弥はやっと自分を淳の散弾銃から守ったのが想だと気づく。

「想……?」
「……ったく何考えてんだよ。よける位の事しやがれ」
「わ……悪い」